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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜”激動”の時代の幕開け〜
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「”C”の行動パターンから情報局がプロファイリングして導き出した”可能性”のうち……有力な可能性の一つが『トールズ士官学院の関係者』というものだったんだ。でも、”C”は徹鉱山の事件でメンバー全員とパテル=マテルの砲撃によって爆死しちゃったしその線は消えたはずだったけど……でも甘かったみたいだねー。ハァ、”鉄血の子供達(アイアンブリード)”の名前が泣くってもんだよ。」

「…………まさか…………」

「……あの時、クロウは確かツーヤと一緒に助け出した鉱員を送っていって……」

「そして崩落に邪魔されたとかで結局、全部終わってから現れたんだったか……」

「はい……あの時は同じ崩落に巻き込まれたツーヤお姉様はオリヴァルド皇子達と一緒に姿を現しましたけど、クロウさんはいらっしゃらなかったですよね……?」

「で、でも……実は戻って来て別のルートから回り込んでて……」

「仮面と黒装束をまとってわたしたちと戦って……」

「飛行船で去ったと見せかけて何食わぬ顔で現れたとしたら……!」

ミリアムの話を聞いたルーレで特別実習を行ったリィン達A班のメンバーはそれぞれの顔を見合わせた。



「馬鹿な……何を妄想じみた話を……!」

「ふむ……さすがに無理があるのではないか?」

「ガレリア要塞の時もそうだが……爆発した飛行艇からも”C”の声が聞こえたのだろう?」

「そ、そうだった……」

「それにクロウ、要塞の時はずっと一緒に行動してたもんね。」

「それは確かに。そして―――」

ガイウスの指摘を聞いたマキアスはハッとし、エリオットは安堵の表情で呟き、フィーは頷いた。



「そ、そうよね……やっぱりただの勘違い―――」

「ううん―――声なんて”録音”で何とでもなるわ。」

「あ……」

仲間達の意見に頷きかけたアリサだったがサラ教官の意見を聞いてハッとした。



「爆発した飛行艇にしても単純な動きなら自動操縦できるし。確かに―――アリバイは崩せるのよ。」

「そーいうこと。この調子じゃ、”C”はもちろん他の幹部も無事っぽいかなぁ?」

サラ教官とミリアムの話を聞いたリィン達は黙り込んだ後ある事に気付いたリィンは血相を変えた。

「だ、だったら……クロウは今、もしかして!?」

「あ……」

「ドライケルス広場に行ったということは……」

「……凄腕の狙撃手に隙を見せたら終わり。もしクロウに狙撃手としての才能があるのならば―――」

「確かに―――もう”間に合わない”わね。」

フィーの推測にサラ教官が静かに頷くと、ラジオからオズボーン宰相の大声が聞こえて来た。



〜ヘイムダル・ドライケルス広場〜




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