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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第192話
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……オズボーン宰相による声明が始まろうとしています。クロスベル独立という事態とガレリア要塞消滅という危機を受けて宰相がどんなメッセージを出すのか……まさに、これから出される声明が今後のエレボニアを左右すると言っても過言ではありません。それでは帝都、ドライケルス広場の実況レポーターに代わりましょう。」
「ちょうど始まりそうね。」
「一体どのような演説になるのでしょう……?」
「ごくっ……」
「さすがに緊張するわね……」
ラジオから聞こえるアナウンサーの声を聞いたサラ教官は真剣な表情になり、セレーネは不安そうな表情をし、エリオットは息を呑み、アリサは真剣な表情でラジオを見つめた。
「はい、こちら帝都ヘイムダル、ドライケルス広場のミスティです。」
「え……」
「おおっ……ミスティさんじゃないか。」
「ああ、アーベントタイムの。」
「うーん、相変わらずいい声だよねぇ。」
「え―――」
リィン達がラジオから聞こえて来た女性の声について話し合っている中、エマは信じられない表情をしていた。
「エマ……?」
「どしたの?」
エマの様子に気付いたアリサとフィーは不思議そうな表情をし
「こ、この声は……皆さん、この喋っている人を知っているんですか!?」
エマは表情を厳しくしてリィン達を見回して尋ねた。
「あ、ああ………ミスティさんのことか?”アーベントタイム”というラジオ番組のパーソナリティを務めている人だが……」
「眼鏡をかけたお姉さんでたまにトリスタで見かけるよね。スタジオがあるから当然と言えば当然だけど。」
「………………」
マキアスとエリオットの話を聞いたエマは信じられない表情をしていた。
「ふむ……?」
「エマさん、もしかしてお知り合いなのですか?」
エマの様子を見たラウラが首を傾げ、セレーネが尋ねたその時
「――あ、いよいよ宰相閣下の演説が始まるみたいですね。それでは皆さん、お聞きください。」
ラジオから聞こえて来たミスティの話を聞いてラジオに注目した。
「帝都市民、並びに帝国の全国民の皆さん―――ご機嫌よう。エレボニア帝国政府代表、ギリアス・オズボーンである。」
そしてオズボーン宰相による演説が始まった…………!
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