暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第191話
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か?」

「正確にはこれからだけどね。本日正午、帝都のドライケルス広場でオズボーン宰相が声明を発表するわ。それもエレボニアの全国民に向けて。」

アリサに尋ねられたサラ教官は真剣な表情で答えた。



「ぜ、全国民に向けた声明……?」

「……尋常ではない話だな。」

「それに、こんなタイミングで出される声明といったら……」

「フン………ある程度、想像はつくな。」

サラ教官の説明を聞いたリィン達は顔色を変えた後黙り込んだ。



「ほら、しゃきっとしなさい!―――この学院に通う以上、君達は”士官候補生”でもある。将来、軍に進むかどうかはともかく有事に判断を問われるのはどんな立場や職業でも同じ……だから今は、せめて目を逸らさずに起きている事態を見届けなさい。」

「……了解です。」

「そうね……心を強く持たないと。」

「それとメンフィル帝国領であるセントアークとケルディックのギルドから入って来た情報なんだけどね……―――メンフィル帝国は軍備の増強を始めているそうよ。」

「ぐ、軍備の増強って……」

「もしかして今後エレボニア帝国で起こるかもしれない”有事”に巻き込まれた際に備える為でしょうか……?」

サラ教官の話を聞いて仲間達と共に血相を変えたエリオットとエマは不安そうな表情をし

「恐らくそうでしょうね。市内で巡回する兵達は以前と比べると数を増やしているそうだし、国境付近の砦や要塞には夏至祭の時に現れた戦艦―――”モルテニア”クラスの戦艦が数艦、配備されているそうよ。」

「なっ……メンフィルはあの”モルテニア”のような戦艦を他にも持っていたんですか!?」

「……………………そんなものまで配備するとはいつでもエレボニアと戦争を始めてもいいようにする為としか思えん。」

説明を聞き続けていたマキアスは驚き、ユーシスは目を細めた。



「―――教官。プリネさん達については、何か情報が入りましたか?」

その時ある事が気になっていたリィンはサラ教官を見つめて尋ねた。

「プリネなら、学院の休学を境にケルディックの臨時領主の一人として、忙しく働いているそうよ。元締めと例の資産凍結の件で起こった様々な問題解決についての相談を何度もしている上、ケルディック要塞に何度も出入りしている姿を目撃されているそうよ。」

「そうですか……」

「と言う事はケルディックに向かえばプリネ達に会えるようだな。」

「ま、会えるかどうかは微妙だけどね。」

「そうですね……プリネ様は皇族なのですし……」

サラ教官の説明を聞いたリィンとガイウスは考え込み、フィーの推測にセレーネは静かに頷いた。



「―――話を戻すわ。オズボーン宰相の演説だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ