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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第191話
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である事が気になったユーシスは二人の席に視線を向けた。

「クロウがサボるのは珍しいことじゃないが……それとももう、2年のクラスに戻ったのか?」

「いや、今月いっぱいまではZ組に在籍すると言ってたな。ミリアムの方はちょとわからないが……」

「まさかというか……やっぱり”情報局”絡み?」

「ま、あれでも立派な情報局のエージェントみたいだし。」

アリサの疑問を聞いたフィーは静かに呟き

「うーん、普段の姿を見ると完全に忘れそうになるけど……」

「ふむ……いささか心配だな。」

エリオットは戸惑いの表情をし、ラウラは考え込んだ。



「それと………プリネさん達はもう学院に戻って来ないのでしょうか……?」

「あ…………」

そしてエマの疑問を聞いたアリサは呆けた声を出してプリネ達が座っていた席を見つめた。

「――――少なくとも現在の帝国の情勢が落ち着かない限りはメンフィル帝国自体が留学の続行を認めないだろうな。」

「プリネ達が去った後、リィンは何も知らされていないのか?」

「それにリィンって、プリネの護衛だったよね?リィンやセレーネには休学命令や帰還命令とか来ていないの?」

ユーシスは冷静な表情で推測し、ガイウスとフィーはリィンを見つめて尋ねた。



「ああ……護衛対象であるプリネさんが学院を去った以上、どうすればいいのか、通信でメンフィル大使であられるリウイ陛下に問い合わせをしたんだが……休学して軍に戻るか、学院に留まり続けるかは俺自身の判断に任せるとの事なんだ。だから俺達も学院に残っているんだ。こんな状況でみんなをほおって自分達だけ逃げるわけにもいかないしな。」

「そうなんだ……不謹慎だけど、リィンが残ってくれてちょっと安心したわね。」

「うむ……今の状況だからこそ我らZ組のリーダーを失う訳にはいかないしな。」

「ハハ……」

アリサとラウラの答えを聞いたリィンは苦笑し

「セレーネさんはツーヤさんと一緒にメンフィル帝国に帰らなくてよかったのですか?」

「はい……わたくしはリィンお兄様の”パートナードラゴン”。むしろ今の状況だからこそ、”パートナードラゴン”としてリィンお兄様から離れる訳にはいきませんわ。わたくしが残る事にツーヤお姉様は複雑そうな表情をされていましたけど、学院に残る事を認めてくれました。」

エマに尋ねられたセレーネは静かな表情で答えた。



するとその時サラ教官が教室に入って来た。

「―――待たせたわね。」

「サラ教官。」

「HRを始めますか?」

「悪いけど、本日の授業は中止。放課後まで学院内で自習か、寮で待機してもらうわ。」

「それって……」

「何かあったんです
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