雷藤VSレーゼ
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だから絶対負けない!今度こそお前らを倒してやる!!」
その円堂の言葉に笑いを堪えきれなくなったゴルレオが話す。
「くく…、聞いたか。俺たちを倒すだと」
「フン…。我らも甘く見られたものだ。…いいだろう。二度と立ち上がれないよう叩き潰してやる」
レーゼは冷たく言い切ると、円堂を見て俺に目を向けた。
「…今回は楽しくなりそうだな」
レーゼが放った言葉は聞き取れなかったが、嫌な予感しか湧いてこなかった。
「円堂!あたしも一緒に戦わせて!あたしを庇ってくれたSPのみんなの気持ち…。無駄にしたくないんだ!」
「決まりだな!頼むぜ塔子!」
「ああ!」
塔子の言葉を受け、レーゼを睨んだ円堂は叫んだ。
「行くぜ!もう一度勝負だエイリア学園!お前たちを倒して…サッカーを破壊の道具に使うことを止めさせてやるっ!」
FW豪炎寺 黒薔薇 染岡
MF天空橋 雷藤 鬼道 一之瀬
DF風丸 壁山 土門
GK円堂
この布陣で挑む。今までのオーダーで一番強いだろう。
俺はグラウンドに向かいながらレーゼを見る。
「……………」
俺は視線を心美に向けると塔子と話していた。
「パパは必ず取り戻す!エイリア学園を倒してね!」
「うん!絶対倒そうね!」
そんな言葉を聞いたレーゼは呟く。
「地球にはこんな言葉がある。『井戸の中の蛙 大海を知らず』…己の無力を思い知るがいい」
そのレーゼが放った一言で俺は、確信した。
「やっぱり、お前は…………」
俺たちのボールから試合はスタートだ。
染岡がボールを蹴り、黒薔薇にボールが渡り試合が始まった。
「行くぜ黒薔薇!」
「任せろ…。えーっと…」
黒薔薇が返したボールを受け取りながら、染岡は叫ぶ。
「染岡だっ!」
染岡が上がって行くと、相手のDFギグに瞬く間にボールを奪われた。
「ぐっ、クソォ!」
「行かせないっ!サンダーバインド改ッ!」
雷を纏った俺はギグからボールを奪った。
「な、何っ!?」
俺がハイスピードでエイリア学園に攻めて行くと、ゴール前まで下がって来ていたレーゼがディフェンスに入る。
「私たちに付いてくるとは、流石だな雷藤…」
「やっぱりお前は緑川なのか…」
「やはり気付いていたか…」
「どうしてお前が!どうしてなんだっ!!」
「父さんのためだ…」
レーゼ…。否、緑川から放たれた言葉に俺は絶句した。
「と、父さんの為だって…」
「だから私たちはお前たちに負ける訳には行かないっ!」
その瞬間、腹部に激痛が走る。
「雷藤!」
円堂の声が響く。
俺からボールを奪っていた
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