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ハイスクールD×D 歩き始めた男 2
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「ライダー反転キック!!」

直撃した者は誰もいないが、衝撃で周囲のはぐれエクソシストが吹き飛び、戦闘不能に陥る。

「なっ!?何が目的なの!?それにその姿は一体!?」

「正義。仮面ライダー、プロト・ディケイド!!」

襲いかかってくるはぐれエクソシストを殺さないように無効化していく。面倒ではあるが、ここは悪魔の領地だ。処分は悪魔に任せなければならない。パワーの代理を名乗ってしまったから、今のオレは天使陣営でもある。面倒ではあるが、それがルールで礼儀だ。はぐれエクソシストを全員無力化した後は堕天使だ。

「覚悟はいいな。我欲のために弱き者を食い物にする奴をオレは許しはしない!!」

「ちっ、全力で殺すわよ!!」

光の槍を構えて4人の堕天使が突っ込んでくる。オレもそれに対抗してベルトからライドルを引き抜く。

「ライドルスティック!!」

ライドルで打ち合えることは既に試してある。そして、こいつらは4人いてもパワーに劣る力しかない。連携も拙い。ゆえに無力化も可能となる。

「ロングポール!!」

まずは離れたところから光の槍をなげようとしていた青い髪の女の堕天使の鳩尾にライドルの先端を向けてロングポールに変化させて叩き込む。

「ロープ!!」

次に金髪の女の堕天使をライドルロープで拘束して壁に叩きつける。

「Xキック!!」

ポールを空中で固定させ、それに捕まり大車輪の要領で勢いをつけてコートを着た男の堕天使と黒い髪の女の堕天使をまとめてXキックで吹き飛ばす。全員を無力化したところでアーシアを拘束している鎖を引きちぎって十字架から降ろす。それから変身を解除して薄着のアーシアにオレの着ていたライダージャンパーを着せてやる。

「大丈夫か、アーシア」

「はい」

「とりあえず、君は天使パワーの元で保護されるはずだ。今はパワーが上層部に、熾天使に君の身の潔白の証拠とともに訴えている。オレは先に君を保護するようにパワーに頼まれてきた」

「そうなのですか?それより、千石さんはどこでパワー様と?」

「アーシアと別れてからは紛争地帯や貧困地域でボランティア活動をしていてな、そこで知り合った。ああいう地域にはそれを食い物にしやがる奴らがいるからな。そういう奴らを共に討伐したり、戦闘に巻き込まれた非戦闘員を逃がしたり、安全地帯の情報を交換したりなんかしててな。今回のアーシアの件も偶々世間話の一環で出てきたんだよ。だから急いで来た。すまないな、オレの所為でこんなことになって」

「いえ、そんな。千石さんの所為じゃありません!!」

「まあ、全部が全部、オレの責任って訳じゃないが、切っ掛けはオレだろう。だから、元の生活に戻れるまではオレが君を守る」

そこまで話したところでこ
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