九話、全ては1話に物語は収束する。NEW
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は人間の性であるけれど、興味はない。
………いや、別に、普通の人間の感性と違う俺かっけーなんて思ってないんだからね!
「そんな事より、はよ帰れ。用が済んだならさ」
「フッ、そうだな。だが、お前も日本へ来るんだろ? 俺もそこに用事があってな。ついでだ。一緒にいくか?」
「支給の転移魔法陣あるし、道中で寄らないと行けないところあるし、それにテロリストに借りを作りたくないし、お断りです」
「そうか、まあいいさ。―――早く完治するといいな」
ヴァーリはそれだけを残してまた飛び去って行った。
………バレテーラ。
奴が最後に早く完治するといいな。それは何を意味するか。
俺はそれを指す方へ目線を落とす。
腕だ。肩の付け根から指先のひとつひとつ、もうそれは腕として機能しないほどに惨く傷んでいた。見える損傷は片腕だけだけど、腕も足も、肢体の全てが悲鳴を上げている。もう痛すぎ。もし、ヴァーリが俺と戦おうとかバトルジャンキーじみたことを言われたら、絶対俺死んでた自信あるね。まず、体が重すぎて、今の俺じゃヴァーリのスピード愚か、普通の人間にも負けるかもしれない。
『変身による副作用だな。クククやはりロマン砲こそ至高だな』
中二聖剣の言う通り、簡単に言うとそれが一番の原因だろう。おおよそ5分の変身で、この有様である。
まじで痛すぎワロタ。
アザえもんに直してもらお。
そんなこんなで禍の団、そして今回の諸悪の根源であろうオーフィスが俺達正教会に接触したことは、周知に広がった。混乱も防ぐために、上の奴らは情報規制を実行したけど、情報の漏洩は防げない。ぶっちゃけ、この世界の大体のやつはポンコツだからね。
………まあ、そんなことはどうでもいい。今回の件で、天使陣営はいろんな事で頭を抱えることになるだろうが、原作の収束でどーにかなるでしょ(適当) いや、知らないけども。
むつかしいことは、上の奴らに任しとけばオケ。俺みたいな使い捨てにされるような下っ端は何も気にせず、上のいうこと聞けばいい。その下っ端が俺なんですけどね。
ゼノヴィアさん達とさっき連絡したけど、「私達のことは気にせず、さっさと任務を果たせ」……とその一言で、電話切りやがった。べ、別に心配する声を掛けてもらいたかった訳じゃないんだからね!
今から俺は日本へ行く。どうせ、今から教会に戻っても、ゼノヴィアさんとイリナさんはともかく、誰にも歓迎はされないだろう。俺嫌われてるし。何故? 知らねーよ。……モブ程度にへこたれる俺じゃあない。気にするもんか。
つーわけで、レッツジャパンでございやす。
その前にまずは腕を直してもらうためにアザゼルの別荘に寄り道を。そこで身体治してもらう。
確か駒王学園の近くにあった希ガス。
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