第32話 プチ女子会
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バンを持ってくると、開けてサソリの携帯電話を取り出した。
「何で御坂さんがサソリの携帯電話を持っているんですか?」
「預かっているだけよ。今、眠っているらしいから」
写真フォルダを操作して開くと、不機嫌そうな顔をしているサソリがベッドに横になっている写真を表示させた。
サソリにカメラの説明をする為に御坂が撮った写真だ。
御坂は、携帯電話を反対側に向けると湾内に見せた。
「代わりといっては何だけど、湾内さんいる?」
真正面からサソリ本人を捉えた写真に湾内は、キラキラとした目をしてしばし見つめている。
「サソリさん!御坂さん本当に貰って良いんですか?」
あの時の間接的な巡回ロボットの写真ではない、サソリ本人の写真に湾内は歓喜した。
「良いわよ。全くサソリにも困ったものね。じゃあ、湾内さんへ送信っと」
サソリの携帯電話に登録されている湾内のアドレスにサソリの写真を添付し送信した。
湾内の携帯電話にメールが届いた着信音が鳴り、湾内は嬉しそうに開いた。
「ふああー!サソリさん、カッコ良いですわ」
どちらかと言えば仏頂面でカメラを睨みつけている写真だが、愛というレンズを付けた湾内には美化されたサソリしか映らないみたいだ。
「これでサソリさんが居ない一週間をこれで乗り切りますわ」
湾内が力強く拳を胸の前に掲げる。
「あの、わたくしもサソリさんの携帯電話のアドレスを登録しても良いですか?」
泡浮が自分の携帯電話を開いて、御坂の隣に待機していた。
「良いわよ。たぶん、今後使うことになりそうだし」
本人居ないけど、勝手に連絡先を交換しても良いのだろうか?
まあ、良いかサソリだし......
御坂はサソリの携帯電話のアドレスを表示すると泡浮に手渡した。
佐天は真剣に頭を働かせていた。
「さて、どうやってサソリを女装させるべきか」
なんとかしてサソリの女性に化けた姿を一目見ようと必死にベッドの上で策を練っていた。
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