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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第32話 プチ女子会
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「どうかしました?御坂さん?」
「い、いやすっかり愛されているわねーってね」
両手をブンブン振って、作り笑顔で返事をした。

紙袋からタッパに入ったトロトロに溶けたチーズと一口大に切られたパンが入ったビニル袋を取り出す。

うぐぐ......
またしてもハイパーカロリーのお見舞いの品(サソリのお下がり)が来てしまった。
これを全部食べたら、あたしがヒロインの座から転落してしまいそう

「えっと......どうせならみんなで食べません?御坂さん達も良かったらどうぞ」
「良いの!?いやー、ちょっと小腹が空いてきた所だから丁度良いわ。湾内さんいい?」
「良いですわよ」
「では、わたくしは紅茶を淹れますわ」

佐天の病室でプチ女子会が催された。

「おいしー!湾内さん料理上手ですね」
チーズを乗せたパンを頬張りながら佐天は舌鼓を打つ。
「いえ、そんなことありませんわ」
「全くサソリには勿体無いくらいね。アイツって結構デリカシーないから」
「い、いえ」
顔を赤らめる湾内を御坂がからかうように言った。
「紅茶が入りましたわ」
レモンが仄かに香る紅茶を各自が手に取れるようにテーブルへと並べていく。

「うわあー、良い香りですね。熱っ!」
佐天が紅茶に口を付けると、淹れたての温度により佐天は舌を軽く火傷をしてしまった。

「大変ですわ。すぐに冷やすものを持ってきますわ」
「心配には、おひょびません」
舌を外に出しながら、佐天が指先に意識を集中すると小さな氷の結晶が出現した。
佐天は、その結晶を口の中に入れると飴でも舐めるように舌先を冷やす。

「佐天さん......力使えるようになったの?」
「はい!おかげさまで」
「これって氷使い(アイスマスター)ですわよ。あまり見ない能力ですわ」
「そうそう、サソリもそんな事言ってました。けっけけなんとかだって」

「けっけけ?なんかの妖怪?」
「いや、よく分かりませんでした。そうだ御坂さんに会ったら訊きたいことがありました」
佐天が勢い良く手を上げた。
「どうぞ」
「ズバリ、能力を使ったらダイエット効果はありますか?!」

「ダイエット?」
御坂が紅茶を手に取りながら、宙を見た。
そして、少しだけ考えると
「使い過ぎると身体が怠くなるから、あるかもね......はっ!」

御坂が何かに気づいたかのように項垂れた。
紅茶を置いて、パイプ椅子に腰掛けると真っ白に染まる。

ひょっとしてあたしのB(バスト)が成長して来ない理由はこれか!?
能力を使えば使うほど、本来であればバストに向かうはずだった脂肪が能力により燃焼されて......

「どうしました御坂さん!?」
「ゴメン、立ち直る時間をちょうだい」
「?」
湾内と泡浮
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