暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第32話 プチ女子会
[5/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
使っていた術を扱えたのか?
自らを人傀儡にして、永遠の時間を手に入れることが出来たのか?
なぜ自分以外に人傀儡が造れなかったのか?

「それは、お前の中に流れている血が可能にしている。人傀儡を造るために必要なもの」
おかっぱ頭の子供の影が川を歩きだしてサソリに近づいた。

自身を傀儡にする
それには、並外れた生命力が必要だ。
そして、相手のチャクラを封じ込めて留める封印術に近い技術

「お前は知っているはずだ」

******

サソリが意識不明で病院に運ばれたが、まあ案の定、脱走したことがバレてしまい、三回目のペナルティを受けることになった。

完治するまで、外出禁止かつ面会謝絶!

流石に三回目ともなると容赦ない。
湾内さんが必死に担当看護師に説得してみるが
「サソリさんがいたお陰で助かりました!」
と言ったが看護師は悩みながらもサソリの身体を優先させたいという所は譲らなかった。
とりあえず、一週間は完全に治療を優先させることでまとまり、それからは体調の様子でお見舞いが出来るか判断するとのこと。

御坂と湾内、泡浮で翌日に退院を控えた佐天の病室に居た。
サソリのお見舞いがまさかの空振りに終わり、湾内は傍目から見てもかなり落ち込んでいる
「ううう......」
「大丈夫ですの湾内さん?」
病室にあったパイプ椅子の背もたれに寄りかかった湾内が悲痛な声を漏らした。
「一週間もサソリさんに会えないなんて......とても寂しいですわ」

「仕方ありませんわ。サソリさんの体調が良くなりましたら行きましょう」
隣にいる泡浮が慰めるように言った。

「それでも寂しいですわー!」
佐天のテーブルの上にあった退院に関する諸説明の紙がクシャクシャに握り潰されていき、やり場のない感情を噴出させる。

「ちょっと......あたしの退院の手続きが書いてあるから丁寧にしてくれます?」
「はっ!申し訳ありません。これをどうぞですわ」
握りしめていたシワくちゃの紙をテーブルに置くと湾内が佐天に紙袋を手渡した。
「何ですかこれ?」
渡された紙袋を興味津々とばかりに覗き込み佐天。
「チーズフォンデュですわ。サソリさんの為にお作りしましたの」

本当はサソリさんに渡す予定でしたのに、でも流石に一週間も保存できませんわ

チーズフォンデュ!
何でー!?

「サソリさんの好物みたいですわ」
泡浮がとりあえず補足した。
今日の朝から何か作っていると思いましたら。
「アイツってこんなハイカラなものが好きだったの?」
「はい!メールで訊きましたわ」
「変わってますね」

「あっ!」
一人だけ何かを察した御坂が声を漏らした。
あの大量のメールにサソリが面倒になって返信したのかしら


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ