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第九話 エル・ファシルの英雄は誕生する・・・のです???
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がわかる。急に周りの温度が冷えたかと思うと、俺は意識を失った。倒れ掛かる寸前にシュタインメッツが抱き留めてくれるのがわかっただけだった。
■ ヤン・ウェンリー
危なかった。帝国軍の艦船の動きから、こちらの脱出ルートを予測して待ち受けていたのがわかったのは僥倖だった。老朽化した民間船に爆弾を積み込んでリモートコントロールプログラムを組み込み、派手に爆沈させたから、少なからぬ混乱が起こっただろう。いや、現にそうだった。あれから立ち直るのには時間はかかる。そのすきにこちらは悠々と逃亡し、最初のワープに入ることができた。
ワープアウトした星域は、こちらの勢力下だ。付近には哨戒艦隊もいる。それにむけてSOSを打ったから、間もなく駆けつけるだろう。
爆沈に巻き込まれた帝国軍の艦のことを思うと、胸が痛まないといえばうそになる。爆沈した帝国艦船は数百隻、いや、それ以上か。数十万人の命を奪ってしまった。そしてその家族を悲しみに突き落とした。どれほど帰りたかっただろう・・・・。
だが、そうしなければ、300万人の民間人は捕虜にされ、酷使されただろう。女性は襲われて強姦されてしまったかもしれない。そしてその家族は悲しみに暮れて打ちひしがれただろう。
どちらを優先するか、自由惑星同盟の軍人である僕には、答えは一つしか出てこなかった。軍隊とは曲がりなりにも民間人を守るべき存在だからだ。そうだ、リンチ少将の家族のことも考えてあげないと。一応司令官は敵の囮になるべくあえて出撃をされました、と言っておこうか。そうでないと残された家族が可哀想だ。
それにしても、ふう、殺し合いをいきなりすることになるとは・・・・後味はいいものではないな。後で紅茶を飲んで落ち着こう。
・・・・しまった!!民間人たちがこっちにくる。喜んでいるが、今はそっとしておいてほしいものだ。
ノイエ・サンスーシー カロリーネ皇女殿下居室――
■ アレーナ・フォン・ランディール
カロリーネ皇女殿下のご機嫌が悪い。ファーレンハイトは冷静に報告している。内心はどうかわからないけれど、さすがは武人ね。
ま、カロリーネ皇女殿下のご機嫌悪い理由を考えれば、そりゃそうよね。一個艦隊派遣して結局ヤン・ウェンリーを逃がしたばかりか、1000隻の艦艇を爆沈させられてしまったんだもの。包囲体制の裏をかかれてしまったらしいの。その艦隊旗艦にはどうやら従卒が乗っていて、その従卒が献策したらしいわね。公爵とかバウムガルデンとか聞こえていたから、おおかたアルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデンが乗ってたんでしょう。で、ヤンを捕えておけば自分の昇進勢力拡大につながると思ってたんでしょうけれど。それが失敗に終わったというわけか。
でもね、二人とも甘いわよ。あんたたちの強みは転生者として原作
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