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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九話 エル・ファシルの英雄は誕生する・・・のです???
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帝国暦479年4月18日――
■ カロリーネ・フォン・ゴールデンバウム
いよいよエル・ファシル星域での戦いが始まるころね。でも今回はちゃんと手を打ったわ。帝国軍の艦艇は最初1000隻なのは予定通りだけれど、増援艦隊として8000隻の艦隊を待機させてあるもの。 あ、これはね、ファーレンハイト少佐からイゼルローン要塞の駐留艦隊にコネクションがあったんで、それをちょっと使ってみただけ。後はお父様にお願いしたりしてね。はっきりとは言わなかったけれど、「最近エル・ファシル星域で同盟軍ヤバス」っていったらすぐに動いてくれたわ。まぁ、領土獲得のチャンスだからね。それにね、原作では書かれてないけれど、エル・ファシルの周りってすごく艦船のシールドなんかに使用できるレアメタルの採掘ができるところなの。そう教えたら、軍部もきっと動くだろうって読みは当たったわ。さすがに一個艦隊相手じゃかなわないでしょ!さぁ、エル・ファシルの英雄さん、どうする?
帝国軍増援艦隊旗艦艦橋――
■ アルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデン
今回はラッキーだった。幼年学校にいる間に、一度は戦場に出たいと思っていたところに、今度エル・ファシル星域で大規模戦闘があるという予想が立っており、一個艦隊が警備のために派遣されることになったのだ。その目的にはエル・ファシル星域で産出されるレアメタルの採掘も含まれている。
俺は、バウムガルデン家のコネクションを利用して、幼年学校従卒ということで旗艦に臨時配属となった。もちろん名目は従卒だが、大貴族の息子を従卒扱いする軍人などここにはいない。おかげさまで艦橋に立つだけで済みそうなところ、俺は積極的に雑用をこなした。これには周りのみんなが驚いたが、俺としては当たり前のことだと思っている。コネは利用するが、自分のスタンスまで貴族に毒されるのは御免だからだ。
エル・ファシル星域か。ヤン・ウェンリーが英雄として、驚異的な昇進を果たす登竜門だ。これを阻止すれば自由惑星同盟はおそるるに足らないな。ヤンの計画を看破してやれば、それは俺の昇進にもつながるだろう。それに心強いことにシュタインメッツがついてきてくれている。階級は少佐だ。もし何か動きがあれば、まずシュタインメッツに言おう。俺がいきなり言っても駄目だが、シュタインメッツならば現役の軍人からの意見ということで耳を貸すに違いない。
だが、一個艦隊派遣なんて、原作にはなかったぞ。誰が指示を下したんだ?どういうことだ?俺が生まれたことでそんなにも歴史が変わったのだろうか。
女性士官学校 居室にて
■ イルーナ・フォン・ヴァンクラフト
ラインハルトとキルヒアイスと面会できる機会が久々にあったわ。手紙はせっせとやり取りをしているけれど、せっかくなので、フィオーナとティアナ
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