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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第190話
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エリゼに話しかけられたリィンは頷いた後真剣な表情でエリゼに尋ね

「…………はい。――――失礼します。」

エリゼは少しの間黙り込んだ後静かに頷き、リウイ達と共に学院から去って行き、リウイ達に続くようにエステル達やセリカ達も学院から去って行った。



「リィン……!」

その時Z組のメンバーがやジョルジュ達がリィンに近づいてきた。

「みんな……一体、何があったんだ?」

「わからぬ……あんな父上は初めてだ。」

「うちも……母様の端末に連絡があったかと思ったら……」

「僕の所も同じだ。帝都からの連絡みたいだが……」

「私もです。ファーミシルス様からの連絡だったようなんですが……」

「……どうやら尋常ではない出来事があったようだな。」

ラウラやアリサ、マキアスとプリネの話を聞いたユーシスは重々しい様子を纏って呟いた。



「父さんなんか血相を変えてあっという間に行っちゃって……どうやらナイトハルト教官からの連絡だったみたいだけど。」

「ナイトハルトっていやあ、確か……」

「……第四機甲師団の任務でガレリア要塞に行ってるらしいね。」

「ふむ、トワやサラ教官の姿もいつの間にか見えないが……」

そしてアンゼリカが考え込んだその時、ヴァンダイク学院長が後ろにハインリッヒ教頭やトワ、サラ教官、レーヴェを控えさせてグラウンドに現れた。



「来場者の皆様、それに学院生諸君。本日はご来場いただき、誠にありがとうございました。この後夜祭をもって第127回”トールズ士官学院祭”を終了します。」

只事では無い事を感じ取っていたその場にいる全員はヴァンダイク学院長の話を静かに聞き、続きを待った。

「それと―――先程帝国政府より正式な通達がありました。本日夕刻、東部国境にある”ガレリア要塞”が壊滅……いや、原因不明の異変により”消滅”してしまったそうです。」

そしてヴァンダイク学院長の口から出た信じられない話に学院生を含めたその場にいる全員はざわつき出した。

「そちらの方面から来られた方々は、どうか落ち着いて行動されるよう―――」

それから数日―――エレボニア帝国はかつてない緊張に晒される事となった。



帝国時報に掲載された、ガレリア要塞が巨大な球状にくり貫かれた報道写真―――それは、大半の帝国人を戦慄させるほどの衝撃だった。



更に―――真偽は確かではないがここ数日で帝国正規軍の機甲師団が幾度となくクロスベル方面へ侵攻し……その都度、呆気なく撃退されたという”噂”なども広まりつつあった。



そして、IBCの資産凍結により、帝国経済も混乱を来し始めていた。このままでは倒産する企業が現れ、帝都など大
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