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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第190話
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問に頷いたクレア大尉は静かな笑みを浮かべてリィンを見つめた。
「あ……」
「ふふ、今後も機会があれば私もできる範囲で協力します。……サラさんに睨まれない程度にですが。」
「はは……ありがとうございます。少し勇気つけられた気分です。」
「ふふ、どういたしまして―――――……失礼します。」
リィンの言葉に微笑んだクレア大尉だったが、通信の音に気付いて通信を始めた。
「はい、こちらリーヴェルト…………………………え。」
(……なんだ……?)
クレア大尉の様子がおかしい事に気付いたリィンは真剣な表情でクレア大尉を見つめた。
「……誤報というわけではありませんね。わかりました、すぐに戻ります。ええ……殿下たちはそのままバルフレイム宮の方に。……すみません。ちょっと失礼します。」
「あ……」
そしてクレア大尉はリィン達から去り、オリヴァルト皇子とアルフィン皇女に報告し
「エリゼ、少しいいかしら。」
「エクリア様?はい。―――兄様、私も一端失礼しますね。」
「あ、ああ……」
更にエクリアに話しかけられたエリゼもリィン達から離れ、リウイ達と共にそれぞれ真剣な表情で何かの相談していた。
「何だ……?一体何が起こっているんだ……?」
「クレア大尉の様子がおかしかったことと関係があるのでしょうか……?」
その様子を見守っていたリィンは真剣な表情で考え込み、エリスは不安そうな表情をした。するとその時オリヴァルト皇子に目配せされて頷いたアルフィン皇女がリィン達に近づいてきた。
「エリス、ごめんなさい。お兄様がすぐに帝都に戻るようにって……車で来ているから貴女も一緒に帰らない?」
「で、でも……」
申し訳なさそうな表情をしているアルフィン皇女の誘いにエリスは戸惑い
「……エリス、後で連絡する。とりあえず皇女殿下と一緒に戻るといい。」
「兄様……わかりました。」
何かとてつもない事が起きた事を察したリィンはエリスを諭した。その時オリヴァルト皇子がクレア大尉と共にリィン達に近づいてきた。
「すまないね、リィン君。状況は、この後すぐに学院側から知らされるだろう。」
「え…………」
「リィンさん。それでは失礼します。」
「エリスは責任をもって女学院に送り届けますね。」
そしてオリヴァルト皇子達はエリスと共に学院から去り始め、オリヴァルト皇子達に続くように次々とエレボニア帝国の有力者達も学院を去り始めた。
「兄様、陛下達も至急メンフィルに戻る事になりましたので私もこれで失礼いたします。」
「あ、ああ。…………もしかして、オリヴァルト皇子達が去って行った理由と関係あるのか?」
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