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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第189話
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ンスパートナーを再び務めて頂けませんか?」

「そ、そんな!俺よりもっと相応しい相手がいると思うのですが……!」

アルフィン皇女に誘われたリィンは謙遜した様子で答えたが

「わたくしにとって最も相応しい相手はリィンさん以外いませんわ。大変厚かましいと思われるでしょうがどうかわたくしの我がままを聞いていただけないでしょうか?リィンさんと一緒に踊る為に兄様にもわたくしと一緒に踊っている事を我慢していただきましたし……」

「う”……」

アルフィン皇女の話を聞いて断り辛くなり、表情を引き攣らせた。



「――――兄様。女性がダンスを誘っているのに、断るなんて失礼ですよ。」

「そうですね。姫様は兄様と踊る事を楽しみにしていたのですから、姫様の希望に可能な限り応えてあげるのも、例え他国の貴族だとしても”貴族”として当然の務めですよ?」

「う”……わ、わかった。――――殿下、俺でよろしければ一曲、お願いします。」

そして妹達に言われたリィンは恭しく会釈をしてアルフィン皇女に手を差し出し

「ふふっ、喜んで♪(ありがとう、エリス、エリゼさん♪)」

アルフィン皇女はスカートを両手で摘み上げて上品に会釈をした後嬉しそうな表情でリィンの手を握ってエリス達にウインクをし

(”貸し”一つですからね、姫様……)

(アリサさん達より、アルフィン皇女が一番油断できない相手かもしれないわね……)

アルフィン皇女に見つめられたエリスとエリゼは疲れた表情をした。その後アルフィン皇女とダンスをしたリィンはある程度ダンスをするとアルフィン皇女と共に斜面になっている場所に座って後夜祭の様子を見守っていた。







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