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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第189話
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「はは、そっか。その……できれば呼び方はこのままでいいか?今更”先輩”付けに戻すのもちょっと寂しいっていうか……」

「はは……当たり前のことをわざわざ確認してんじゃねぇよ。―――そうだ、いい機会だからこいつを返しておくぜ。」

ある事を思い出したクロウは懐からコインを取り出してリィンへとトスした。



「これは………」

トスされたコイン―――50ミラを見たリィンはクロウに貸していた50ミラを思い出した。

「すっかり忘れてたよ。あれから、一緒にエリスを助けてステージも手助けしてくれて……そんなのじゃ足りない程色々してもらったと思うんだが……」

「そりゃ、お互い様ってやつだ。こう言っちゃなんだが俺が借りたミラを返すのは相当珍しいんだからな?ま、素直に受け取っておきな。」

リィンに見つめられたクロウは答えた後ウインクをしてリィンを見つめた後背を向けて去り始めた。



「あ……」

その様子にリィンは呆けた後考え込み、そしてジト目で去って行くクロウを見つめて口を開いた。

「―――そういえば。貸して半年くらい経つけど利子の方はどうなってるんだ?」

「……やれやれ。守銭奴になったじゃねーか。」

リィンの話を聞いて立ち止まって振り向いたクロウは苦笑しながらリィンを見つめた。



「悪い先輩がいたからな。すっきり清算されるのもちょっと寂しい感じだし……どうかな?」

「ったく、甘ったれめ。わーった、そのうちにな。」

リィンに見つめられたクロウは苦笑しながら頷いた。

その後ダンスが始まり、生徒、来場客達がダンスを始めている中、オリヴァルト皇子はアルフィン皇女に近づいた。



「フッ、それでは我々も参加させてもらうとしよう。アルフィン、まずは景気づけと行こうか?」

「ふふっ、大変申し訳ありませんがわたくしには最優先で一緒に踊りたい方がいらっしゃいますので、お断りいたしますわ♪」

「おや……フフッ、なるほどね♪しかし困ったな……そうなると誰と踊るべきか……」

アルフィン皇女に断られたオリヴァルト皇子は目を丸くした後すぐに察して笑顔になった後困った表情をした。

「うふふ、それならレンがお相手を務めましょうか?ちょうどレンも相手を探していた所だし、今夜だけ特別にオリビエお兄さんのお相手をしてあげてもいいわよ?」

その時レンがオリヴァルト皇子に近づいてきた。



「フフ、レン君なら大歓迎さ。――――可憐なるリトルレディ、どうか私と踊って頂けますか?」

レンの申し出に静かな笑みを浮かべたオリヴァルト皇子は恭しく一礼をしてレンに手を差し出し

「――私でよろしければ、喜んで。」

対するレンも恭しくスカー
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