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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第187話
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「まあ、気持ちはわかりますが……」
クロウとエヴリーヌの意見を聞いたプリネは呆れた表情で指摘し、ツーヤは苦笑しながらドレス姿のアンゼリカを見つめた。
「フフ、私としてはスーツの方が好みなんだが。――――レン君から学院祭に”公務”として向かうから、”ログナー侯爵家”の長女として……そしてメンフィル皇女の秘書として恥ずかしくないフォーマルな格好で来いとのお達しだったからね。これが、その時の為に用意したドレスだ。」
アンゼリカの話を聞いたリィン達は冷や汗をかき
「フフ、確かに礼儀には適っている装いでしょうが……」
「アンゼリカさんが着るとちょっと迫力がありすぎますね。並みの相手がかすみそうなくらいに。」
ラウラとアリサは苦笑しながらアンゼリカを見つめ
「ふふっ、でもとっても素敵です。」
「はい!殿方が今のアンゼリカ先輩を見れば、きっと見惚れてしまうでしょうね。」
エマとセレーネは微笑みながらアンゼリカを称賛した。
「なんの、君達の艶姿に比べたらさすがに負けるというものさ。」
「きゃっ……」
「ア、アンゼリカさん!」
するとその時アンゼリカがエマとアリサを抱きしめ
「ん〜、やっぱり女の子はいいねぇ♪レン君とずっと一緒だったから、癒しは足りていたけど、まだまだ足りなかったんだよね♪……という事で次は君達の出番だよ♪」
「え”………キャッ!?」
「あ、あたし達もですか!?」
「ア、アハハ……」
更にプリネやツーヤ、セレーネも抱きしめて満足した表情をしていた。
「……やれやれ。」
「相変わらずみたいですね……」
「もう、アンちゃんってば……」
その様子をユーシスやマキアス、トワは呆れた表情で見守っていた。
「満喫、満喫。―――お次はこちらだっ!」
そしてプリネ達から離れたアンゼリカはフィーとミリアム、エヴリーヌを抱きしめた!
「うーん、これはまたあったかくて気持ちいいなぁ♪」
「あははっ!くすぐったいってばぁ。」
「……不覚。」
「は、離して……!苦しい……!」
「アン、程々にしておきなよ。」
「つーか、完全にセクハラだらかな?」
その様子を見守っていたジョルジュは苦笑しながら諌め、クロウはジト目で指摘し
(はは……)
(……良かったね、ちゃんと来てくれて。)
(フフ……いい風が吹いてくれたようだな。)
リィン達は微笑ましそうに見守っていた。
「―――君達のステージ、楽しませてもらうよ。だが、気負う必要はない。今の君達を――――Z組の全てをステージにぶつければいいさ。」
「ああ、楽しんでくるといい。
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