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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第187話
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ん。もしよろしければわたくし達とご一緒に学院祭を見て回りませんか?リベール旅行をしていた頃のお兄様のお話も聞きたいですし。」

「んー……あたし達は別にいいけど、そっちはいいのかしら?特に護衛の人達にとったら、余計な仕事を増やす気がするし。」

「フフッ、ご心配には及びません。帝都で起こった”帝国解放戦線”による騒動の際、市民達の避難活動を率先して行って頂いたファラ・サウリン卿とヨシュアさんがトップクラスの腕前を持つ遊撃士である事やオリヴァルト殿下と旧知の仲である事は知っていますし、お二人が共にいるのなら、護衛側としてはむしろ心強いですね。」

エステルに視線を向けられたクレア大尉は微笑みながら答え

「アハハ……それはどうも。」

「”氷の乙女(アイスメイデン)”と称されるクレア大尉にそれほどの高評価をして頂けるとは光栄です。」

クレア大尉の答えを聞いたエステルは苦笑し、ヨシュアは静かな表情で会釈した。

「フッ、クレア大尉の言う通りエステル君達なら大歓迎さ。では行こうか。」

そしてエステルとヨシュアを加えたオリヴァルト皇子達は学院祭を見て回り、劇の時間になるとステージに向かった。



その後ステージ用の衣装に着替えたリィン達はT組の出し物である小劇場(オペレッタ)を控室から見守っていた。




〜トールズ士官学院・講堂〜



「……凄かったな……」

「ええ……まささかあそこまで気合いが入っていたなんて……」

「とても魅入ってしまいましたわ……」

T組の出し物の様子を見守っていたリィンの感想にアリサは頷き、セレーネは呆けた表情で呟き

「これがT組―――いえ、”貴族”の”本気”かもしれないわね。」

「ええ……正直、”白き花のマドリガル”ともいい勝負をすると思います。」

「ま、エヴリーヌ達が”本気”を出せば勝てるよ♪」

「フン………まあ、悪くなかったとだけは言っておこうか。」

プリネの感想にツーヤは頷き、エヴリーヌは不敵な笑みを浮かべ、ユーシスは鼻を鳴らした。



「し、しかし正直、自信がなくなってきたな……」

「ええ……私達の歌や演奏がどこまで通用するのか……」

マキアスの言葉に頷いたエマが不安そうな表情をしているとサラ教官とレーヴェが近づいてきた。

「ほらほら、肚を括りなさい。君達のステージだって決して負けてないと思うわよ?」

「変に力を入れずに練習通りやれば、お前達にも十分勝機がある。」

「サラ教官……レオンハルト教官……」

「大丈夫……きっといいステージになるよ。」

「インパクトとノリの良さ、心に残る演出は負けてねえ。そのへんは自信を持っていいぜ。」

サラ教官とレーヴェの
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