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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第187話
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「はい、皇女殿下におかれましてはご機嫌麗しく。クレア大尉も……護衛としていらっしゃたんですか。」

「はい、即席ではありますがお二人の護衛を務めています。何でも”Z組”はこれからステージをやるのだとか……ふふっ、どうか頑張ってください。」

「ど、どうも……」

「………………(ちょっと怪しいわね…………)」

リィンの問いかけに答えたクレア大尉は静かな笑みを浮かべてリィンを見つめ、その様子を見守っていたエリゼはジト目でクレア大尉を見つめた。



「そうそう、そのステージですけど何時から始まるのかしら?わたくし、詳しい情報を知らないで来てしまって……」

「兄たちのステージは3時から……その前に、他のクラスの古典劇が行われるという話ですね。……というか姫様。また私に内緒でこんな風にいきなり訪れたりして……」

「ふふっ、おかげでエリス達とリィンさんの仲睦まじいところをバッチリと目撃出来たわ♪やっぱり、わたくしにとって最大の強敵は貴女達になりそうね♪」

「姫様……」

「…………」

笑顔を浮かべて自分達を見つめるアルフィン皇女の言葉にエリスは呆れ、エリゼはジト目でアルフィン皇女を見つめた。



「どうやら、なかなか楽しいステージになりそうじゃないか。飛び入りとかもOKなのかい?」

「いえ、即席メンバーなのでアドリブは難しいかと……それより、ミュラー少佐はいらっしゃらないんですね。」

オリヴァルト皇子に笑顔で尋ねられたリィンは苦笑しながら答えた後ある事に気付いて真剣な表情でオリヴァルト皇子を見つめた。

「ああ……君も薄々気付いているだろう。実は今日、クロスベル方面でちょっとした動きがあってね。」

「やはりそうですか……もしかしてエレボニア軍がクロスベルに侵攻を……?」

「まあ、そのあたりのことは今は考えないでおきたまえ。……心配せずとも戦争などにはならないはずだ。正直、エレボニアとクロスベルでは余りに戦力差がありすぎてまともな喧嘩にすらならない……共和国も動いているからお互い牽制し合うだろうしね。」

「…………両国は”六銃士”達の事も特に気にしていないのでしょうか?」

オリヴァルト皇子の話を聞いてある事が気になったリィンはオリヴァルト皇子に尋ねた。



「ああ、彼らか。実際彼らとぶつかり合えば少なくない被害は出るだろうけど……実は例の資産凍結宣言以降から”六銃士”全員と彼らを慕う”六銃士派”が姿を消したそうなんだ。」

「え…………一体何故ですか?」

「さてね……エレボニアもそうだけど、カルバードも”通商会議”で二大国からの圧力を緩和した彼らが姿を消した事に首を傾げているだろうね。本来なら、私も今日来るのを控えようかと思ったが
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