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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第186話
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セレスタンさんも。」
「あ……確かハイアームズ家の。」
「……お久しぶりです。」
「エリス嬢……!やっぱり来ていたのか!シュバルツァー、水臭いじゃないか!僕と君の仲だというのに妹御が来るのを黙っているとは!」
3人に近づいたパトリックは嬉しそうな表情でエリスを見つめた後リィンに視線を向けた。
「悪い―――って、そんな仲だったか?」
(…………なるほど。フフ、エリスも隅におけないわね。)
パトリックに話しかけられたリィンは反射的に答えかけたがパトリックの変貌に気付いて驚き、パトリックの様子を見てある事を察したエリゼは微笑みながらエリスに視線を向けた。
(えっと、もしかしてパトリックさん、エリスさんの事を……)
(間違いなく恋しているのでしょうね♪)
(ふふふ、決して叶わぬ恋ですから、見ていて不憫ですね。)
(……とても彼の事を可哀想だとは思っているようには見えないわよね……?)
同じように見守っていたメサイアの念話の続きにベルフェゴールはからかいの表情で答え、静かな笑みを浮かべて呟いたリザイラの言葉を聞いたアイドスは冷や汗をかいた。
「ご機嫌よう、リィン様。そちらの方達はお噂の妹君達でいらっしゃいますね。」
「初めまして、リフィア皇女殿下専属侍女長のエリゼ・シュバルツァーと申します。」
「ほう……では貴女がかの”聖魔皇女の懐刀”ですか。お若いながら、皇族に仕える貴族の子女としてとても優秀なお嬢様だと聞いております。」
エリゼが名乗ると執事は感心した様子でエリゼを見つめ
「恐縮です。」
「坊ちゃまの話によると確か以前エリゼ様に夕食をご馳走になったとか。―――ありがとうございました。お礼が遅くなり、大変申し訳ございません。」
「いえ、お気になさらず。」
ある事を思い出した執事はエリゼに会釈をした。
「そしてそちらのお嬢様はエリゼ様の容姿ととてもよく似ておられますが、もしかして……」
「はい、エリゼの双子の妹のエリス・シュバルツァーと申します。パトリック様におかれましてはご無沙汰しております。」
「様だなんて他人行儀な呼び方はやめてくれたまえ!丁度いい、これを機に僕と学院祭を回って―――」
そしてエリスに見つめられたパトリックが答えた後エリスに近づこうとしたがリィンがエリスの前に出てパトリックを阻んだ。
「シュバルツァー……何のつもりだ。妹御との交流くらい深めさせてくれてもいいだろう。」
「悪いが妹は、社交界デビューをまだ済ませていない身だからな。余計な虫がつかないようにするのも兄貴としての役割でね。」
「兄様……」
「フフ……」
パトリックと睨みあってい
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