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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第185話
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静かに呟いた。



「”使徒”?何だそりゃ?」

「まずはその”使徒”とやらを説明してもらうわよ?」

そしてセリカとエオリアは二人に”使徒”についての説明と、エオリアがセリカの”使徒”になった理由を説明した。



「つ、つまりエオリア。お前、もう”人間”じゃなくなったって事か?」

話を聞き終えたトヴァルは信じられない表情でエオリアを見つめて尋ね

「ええ。まあ、正直身体能力が驚異的に上がった事と私の身に秘められている魔力が上がった事を除けば、何も変わっていないですよ?ただ、セリカさん達の話では”不老”の存在になっているそうですけど……」

「”使徒”になった理由とか色々突っ込みたい所だけど、今はそれよりも……―――セリカ、エオリア。行方をくらましてまでクロスベルから離れた理由を説明してもらうわよ。」

エオリアの話を聞いたサラ教官は真剣な表情でエオリアとセリカを見つめた。



「俺達がクロスベルを離れたのはクロイス家がついに本格的に動いたから、クロイス家への反撃に備えて予めクロスベルから脱出した。―――それだけだ。」

「”クロイス家”だと……?」

「――――クロスベル市長ディーター・クロイスね。……あんた達は一体何を知っているのかしら?」

セリカの説明を聞いたトヴァルは眉を顰め、サラ教官は真剣な表情で尋ねた。



「あまり詳しい事は説明できませんけど……クロイス家は代々”至宝”を人工的に生み出す為に”銀行家”という表の仮面をかぶって、裏で研究を続けていたそうです。」

「”至宝”ですって!?」

「…………それは確かな情報なのか?」

エオリアの話を聞いたサラ教官は声をあげ、トヴァルは真剣な表情で尋ねた。



「ああ。しかも話によると奴等―――クロイス家は”D∴G教団”を裏から操っていた事に加えて奴等の資金源でもあったそうだ。」

「何ですって!?」

「………………そんなとんでもない事実、一体どうやって知ったんだ?」

「リウイ達から聞いた。」

「ハアッ!?”英雄王”達がどこでそんな情報を手に入れたのよ!?」

トヴァルの問いに答えたセリカの話を聞いたサラ教官は信じられない表情で尋ねた。



「”教団”の生き残り―――ヨアヒム・ギュンターによるクロスベル襲撃事件があったでしょう?あの後のクロスベルの復興を手伝っていた間に”殲滅天使”が部下の兵士達と共にクロスベルにある遺跡―――”星見の塔”に修められていた膨大な数の古文書をコピーして、本国に持ち帰って解析した時にわかったそうです。」

「って事はプリネやレーヴェ達もその情報も知っているのでしょうね……」

「ああ、確実に知っているだろう。…………待て
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