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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第183話
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エリゼ!」
「ん…………」
自分達を呼び起こす声に気付いたリィン達が目を覚ますと待機メンバーに加えてトワ達も地面に倒れて次々と起き上がるリィン達を囲むように集まっていた。
「ここは……元の場所?」
「夢でも……見ていたのでしょうか……?」
起き上がったアリサとエリゼは周囲を見回して目を丸くした。
「やれやれ、一応無事みたいだな。」
「お兄様達が無事で本当によかったです……!」
「心配したんだからね、ママ!」
「マスターがご無事でよかったです……」
「ツーヤ、呼び方が”マスター”に戻っているよ。」
「フッ、まあ状況を考えれば仕方ないだろう。」
ガイウスとセレーネ、ミントは安堵の表情をし、ツーヤの言葉に指摘したエヴリーヌにレーヴェは苦笑しながら指摘した。
「ビックリしたよ……いきなり倒れてるんだもん。」
「みんなも……」
そしてリィン達は立ち上がってそれぞれ考え込んでいた。
「その、委員長。さっきの出来事は……」
「おそらくは何かの”幻想”……現実では無かったんでしょう。ですが、皆さんが”試練”に打ち勝ったのは確かみたいです。トワ会長達がこの場所にいるのが何よりの証拠でしょう。」
「え――――」
エマの話を聞いたリィンが呆けて周囲を見回してトワ達がいる事に気付いて驚いた。
「先輩方がここにいるという事は……」
「……”異変”が収まったのか?」
「はいっ!鐘の音も止まりましたし、旧校舎を包んでいた謎の光も無くなりました!」
プリネとリウイの問いかけにトワは嬉しそうな表情で頷き
「ちゃんと調べてみないとわからないけど……旧校舎内部も今まで通りに戻ったみたいだね。」
「まあ、何はともあれ一件落着と言った所だよ。」
ジョルジュとアンゼリカが説明を続けた。
「そうですか……よかった。……これで、明日の学院祭を中止にしなくて済みますね?」
「―――それは無理ね。」
「え……」
「そ、そんな……異変は収まったのに!?」
「オイオイ、サラ。そいつはあんまりだろ?」
「そうよ!さすがに酷過ぎると思うわよ、サラさん!」
「何か心配事があるんですか?」
サラ教官の口から出た予想外の答えに仲間達と共に血相を変えたリィンは呆け、アリサは信じられない表情をし、クロウとエステルは反論し、エオリアは不思議そうな表情で尋ね
「た、確かに再び異常事態が発生しないとも限りませんが……」
マキアスは困った表情で考え込んでいた。
「もう、サラ教官……意地悪言ったら駄目ですよ〜。」
「”明日”の学院祭は無理でも、”今日”の
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