暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第四話 決闘者 ―デュエリスト―
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端末を取り出し、しばし検索して紗那が見せてくれた画面には、二人の少女が映っていた。ピンクの髪のストレートロングの少女と、赤い髪の三つ編みロングの少女。どちらも色違いではあるが同じコート状のバリアジャケットを着て、銃剣型のデバイスを構えている。戦闘スタイルは赤毛の方がまっすぐで直情的な、桃毛の方が搦め手が得意そうな印象だった。

「へぇ……両手持ちの銃剣使いか。俺のリラと武器が似てんな。こっちの二人は実体剣みたいだけど」

「武器形態も射撃か斬撃、どっちかに選択するみたいだしね。……でもその分個々の攻撃力は上がってると思うよ。それに剣を合体させた時のこの刀身の長さ見て」

「うわ、こりゃすげぇな。しかも両刃かよ……食らったら痛そうだな」



「次は……大人の人が多いけど、この人たち。ベルカスタイルショップ、八神堂のチーム」

 ピンクのポニーテールで剣を持った女性や、黄緑色の服を着た女性。兎のぬいぐるみのついた帽子をかぶって、ハンマーを持った女の子。そして彼女たちに囲まれて笑顔を見せる、茶髪の幼い少女。

「なんかバリアジャケット騎士っぽくてカッコいいじゃん。武器も特徴的だな、剣はいいとしてハンマーって……っていうかこの真ん中にいる女の子、小学生くらいだよな?」

「うん。でも、実はこの子がこのチームのリーダーなんだよ?」

「うぇ!? マジか……世界は広いな」

「こんな風に大人と子供が一緒にプレイできるところも、ブレイブデュエルの良いところだよね」



「本当はもう一か所ミッドチルダスタイルの代表店舗があるんだけど、そっちはあんまり情報が多くなくて……えっと……こっちの方が見て欲しいな……最後はこのチーム“ダークマテリアルズ”。三人の女の子たちが組んでるチームだよ。この画像はもう一人、時々一緒に組む子が写ってるけど……」

「……さっきから女子ばっかだなオイ」

 最近の女の子は強いんだなぁ、ともはや呆れたような疾風はどれどれ、と紗那が差し出した端末の画面を覗き込んだ。穏やかな雰囲気を醸し出す白い装束に金髪の少女や、黒い装束で分厚い本を持った銀髪の少女。見るからに活発そうな満面の笑みを浮かべた青い髪の少女。そして、赤い装束を纏った茶髪の無表情な少女。また個性的なメンツだねぇ、と疾風が彼らを見て思った時、紗那はその最後の人物を指さした。

「……でね? この人が……私が動画で見た片方の子。名前は……シュテル・ザ・デストラクター」

「デ、殲滅者(デストラクター)? すげぇ名前だなおい……本名?」

「まさか。試合用のデュエルネームっていうのを、別に設定してるみたい」

 そう苦笑する紗那に、まぁそりゃそうだわな、と頷いて画面をもう一度見た疾風。この少女こそ、紗那がブレイブデュエルの世
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