機動戦艦ナデシコ
1328話
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どない。
最初はサツキミドリ2号の壊れた場所の救助に向かおうかとも思ったんだが、それは向こうに丁重に断られたし。
まぁ、よく考えればサツキミドリ2号が多少被害を受けたからと、全く知らない未知の勢力の手を借りたいとは思わないだろう。
それも、木星蜥蜴と同じく虫型の無人機というのを主戦力にしている俺達に。
戦闘中もサツキミドリ2号のオペレーターにメギロートを攻撃しないように言って、それを向こうも納得したが、それでもやっぱりサツキミドリ2号の戦力が多少なりともメギロートに攻撃をしたという報告は上がってきている。
それが意図的なものなのか、それともいきなり虫型の無人機を見て反射的に攻撃してしまったのかは分からないが。
また、サツキミドリ2号の受けた被害が壊滅的なものであれば、シャドウミラーを怪しみつつも救助を要請したかもしれないが、全体的に見ればサツキミドリ2号は被害を受けてはいるものの、壊滅的と言える程ではない。
俺達の手を借りなくても、十分にどうにか出来る範囲内なのだ。
『アクセルさん!』
不意にオウカから入ってきた通信は、喜びに満ちていた。
「どうした?」
『あの小さな戦艦……えっと、カトンボでしたっけ。そのカトンボですが、ほぼ無傷に近い状態で活動を停止しているのを見つけました。どうやら戦闘中に何か大きな衝撃を受けて、その結果活動停止したようです。あのひしゃげているところを見ると、メギロートの体当たりだと思いますが……』
「でかした」
オウカへと返す俺の言葉にも、嬉しさが入っているのは決して間違いではないだろう。
無人機を作り出す生産プラントがあっても、当然全ての作り出す機体を完全に出来るという訳ではない。
その中には他の機体よりも性能が落ちる物があってもおかしくはなく、恐らくメギロートの体当たり程度で動きを止めたとなると、偶然その個体に当たった……というのが正しいのかもしれない。
「すぐにそっちに向かう。……そのカトンボが動きを停止させているとしても、無人機だけに突然動き出す可能性がないとも言えない。くれぐれも注意してくれ……ってのは、オウカに対して言うべき言葉じゃないか」
実働班として活動してきたオウカは、その技量は非常に高い。
それでいて冷静に物事を運ぶ事も出来るので、動きの止まっている無人機を見たとしても、油断するという事はないだろう。
『はい、分かりました』
短く返事が返ってくるのを確認し、俺はニーズヘッグをオウカのヒュッケバインMk-Uの反応がある方へと向ける。
にしても、カトンボか。決して悪い性能じゃないんだけど、出来ればヤンマが欲しかったな。
贅沢だと分かってはいるんだが。
更に言えば、撃破された機体もそのままキブツに放り込めばある程
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