機動戦艦ナデシコ
1328話
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可能性もあるけど。
ともあれ、現在ナデシコはサツキミドリ2号で色々と各部署に報告をしている訳だ。
それと火星で俺達と一緒に戦って入手したカトンボとかのパーツを運ぶという仕事もあるらしい。
ヤンマはこっちで全て確保させて貰ったが、カトンボに関しては結構な量をナデシコに……正確にはネルガルに譲渡している。
勿論カトンボそのものを持ってくる訳にもいかないので、相転移エンジンを始めとした重要パーツだけ持ってきたんだろうが。
俺達が色々と活動している中、ナデシコの近くでエステバリスがその辺の作業をしている光景を何度か目にしている。
そんな中で俺達が何をやっているのかと言えば……
『アクセル、あの大型艦……いや、ヤンマは駄目だな。相転移エンジンや武器の類も殆ど壊れてて使い物にはならない。それでも一応回収するか?』
ニーズヘッグのコックピットに聞こえてきたムウの言葉に頷く。
「ああ。ヤンマはでかいだけに、キブツの材料としてもありがたい代物だ。それに技術班が一応調べるだろうし。すぐに行くから、ムウは次の大物を探してくれ」
『あいよ』
ムウのいる方へと向かって機体を動かすと、やがてその言葉通りにかなり破壊されているヤンマが見えてきた。
報告にあった通りにちょっと使い物にはなりそうもない。
いや、無人機なんだから仕方がないとは思うんだけどな。
まだ動けるのであれば、間違いなくこっちに攻撃してくるんだろうし。
この辺、敵としての無人機の厄介なところだ。
AI制御なだけに、こちらに対して降伏をするといった行為は絶対にしないからな。
それでもムウに言った通り、大型艦は巨大な分キブツに突っ込む原材料としては文句なしに優秀だ。また、技術班がどこを調べるのかも分からない以上、残骸だろうと入手しておいた方がいいだろう。
ニーズヘッグのコックピットから出る。
パイロットスーツの類も着ていない完全な生身だが、混沌精霊の俺にとっては生身で宇宙に出るというのは全く危険はない。
そのまま壊れているヤンマへと触れ、空間倉庫へと収納する。
正直なところニヴルヘイムに収納してもいいんだが、場所を取るんだよな。
これから地球と交渉する上で、もし戦いになるような事にでもなったりしたら邪魔以外のなにものでもない。
であれば、俺が空間倉庫に入れておいた方が邪魔にもならないだろう。
……そう、ネルガルに交渉の仲介を頼んだ俺達がやっているのは、木星蜥蜴の回収だった。
ちょっと思うところがない訳ではないが、今の俺達は待ち一辺倒である以上、特に何をする必要もない。
地球のネットワークにアクセスするってのは、今頃エザリアやあやか、千鶴といった面々がやっているだろう。
そんな状況で俺達に出来る事と言えば、正直殆
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