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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第181話
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セン鉄鉱山での恩をここで返させてもらうよ。」
「アンゼリカさん……」
「………ありがとうございます。」
アンゼリカの言葉にアリサは微笑み、ガイウスは会釈し
「―――勿論、私も微力ながら協力致します。皆さん、よろしくお願いします。」
「ああ、カシウス准将直伝の”八葉一刀流”……頼りにさせてもらうぞ、エリゼ……!」
エリゼの言葉にリィンは力強く頷き
「………………………」
(わ、私にリウイ陛下達を止められる訳がないでしょう!?無茶言わないで!)
リウイ達の同行を止めろと言わんばかりに自分を睨むセリーヌに気付いたエマは冷や汗をかいて心の中で指摘し、首を何度も横に振っていた。
「うふふ、”これ”を試す絶好の機会にもなったわね?」
「うーん、エニグマの時のクオーツが使えるとはいえ、ちょっと違和感を感じるわね……」
「まあでも、この”戦術リンク”というのは大いに役に立つわね。」
そしてリィン達にとって見覚えのある戦術オーブメントを取り出したレンの言葉を聞いたエステルは苦笑し、エオリアは静かな表情で自分の持つ新たな戦術オーブメントを見つめた。
「ARCUS……!」
「それによく見たら、リウイ陛下達もARCUSを身につけているわ……!」
「ええっ!?ど、どうしてリウイ陛下達がそれを持っているんですか!?」
リウイ達が身につけている戦術オーブメント―――ARCUSに気付いたリィンは驚き、アリサは信じられない表情をし、エリオットは目を丸くして尋ねた。
「うふふ、以前ルーレに行った時に”ラインフォルトグループ”の端末にハッキングした話はしたでしょう?その時に”ARCUS”の製造方法とかを含めた様々なデータをもらって、その改良版をティータ達と一緒に開発したのよ♪」
「ブッ!?」
レンの答えを聞いたリィンは吹き出し
「ハア……レン、貴女ね……」
「す、すみません、アリサさん……」
プリネは呆れた表情で溜息を吐き、ツーヤは申し訳なさそうな表情でアリサを見つめ
「き、気にしないで。レン姫にはザクセン鉄鉱山の時に助けてもらったし。というか改良版ってどういう事ですか?」
アリサは冷や汗をかいて答えた後不思議そうな表情で尋ねた。
「うむ!”戦術リンク”等の機能はお主達が持つARCUSと同じだが、余達が持つARCUSは現在一般的に使われている戦術オーブメント――――”ENIGMA(エニグマ)U”のクオーツが使えるのじゃ!」
「嘘っ!?し、信じられない……!今まで開発されてきた新しい戦術オーブメントにつけるクオーツは互換性がなかったのに……!」
「どこまでチートなんだよ、この姫さんは……」
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