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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第5章
冥界合宿のヘルキャット
第105話 夏休み、終わります!
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まあこれも、そう言う事なんだろうな。
 周りの女性陣は当然、不機嫌そうになっていた。

「うぅ……ポジション取られたぁ……」

 イッセーの膝上にいる事が多い神楽は別の事でも不機嫌になっていた。
 それにしても、激動的な夏休みだったな。
 冥界に行ったり、ドラゴンに山で修行をつけられたり、『三狩王(トライ・イェーガーズ)』の一角と対峙したり、悪神と戦ったりと本当に激動的だった。
 兄貴の良い土産話になりそうだな。……竜胆から貰った情報も含めて。奴の情報が真偽はともかく、無視できないものなのは確実だからな。

「ん?」

 なんか忘れてる様な?
 ふと、何かを忘れてるような気がした。
 何を忘れてるんだ?…………夏休み………あっ!?

「やべっ……」

 自分のやらかしたポカに気付き、額に手を当てて仰いでしまう。

「ど、どうした、明日夏……?」

 イッセーの困惑しながらの問い掛けに自嘲気味に答える。

「……いや……夏休みの宿題をすっかり忘れていたと言う自分のマヌケっぷりに気付いただけだ……」

 普段は最初の一週間でちゃっちゃぱっぱと終わらせてたんだが、レイドゥンの事やら、強くなる事やらで色々悩んでた事ですっかり忘れていた。……人生最大のポカだ。

「「ああぁっ!?」」

 すると、イッセーとゼノヴィアが悲鳴じみた叫びを上げる。
 まさか……。

「最後の敵を忘れていたよぉっ!?」
「宿題の事すっかり忘れてたぁっ!?」

 どうやら、二人も全くの手付かずの様だな。

「……貴方達なにやってるのよぉ。合宿で宿題ができなかったなんて、部長としての責任に関わるわ。ちゃんと終わらせる事」
「「「……はい……」」」

 ……夏休みもほとんどねえ。これは徹夜になりそうだな。


ー○●○ー


『へぇー、リンに会ったんだ』
「リン?」
『ああ、彼は知り合いには竜胆の竜からリンって呼ばれてるんだ』
「そうか」
『それにしても、情報屋に彼の息が掛かった者がいる、か』
「あんまり驚いてねえな?」
『僕もなんとなくそうなんじゃないかって思ってたんだ。……それどころか、更に深い所にもなんて、ね』
「……………有り得そうだな」
『僕としては、リンが言った研究所ってのが気になるね』
「?……なんでだ?」
『勘だけど、碌でもない物の気がするんだ。それに、リンも碌でもないって言ったんだよね?』
「兄貴と同じで、ほとんど勘っぽいけどな」
『だからだよ』
「?」
『リンの勘はよく当たるんだ。……特に碌でもないなんて表現する様な事にはね……』
「……その感じだと、ずいぶんと仲良かったみたいだな?」
『まあね』
「気にならねえのか?」
『ん?なるよ。元気かな
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