第5章
冥界合宿のヘルキャット
第105話 夏休み、終わります!
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「どうやら、増援など必要無かった様だな」
そこへ、快活な声で話し掛ける者が現れた。
「サイラオーグさん!」
サイラオーグ、あれがイッセーの言っていたバアル家の次期当主で、部長の従兄弟であり、そして若手悪魔ナンバーワンの男。
どうやら、俺達の増援に来てくれた様だが、見ての通り、無駄足を踏ませてしまった様だな。
「あの悪神ロキと戦って生き残るとはな。フフ、兵藤一誠、リアス、お前達とは若手ナンバーワンを賭けて、いずれゲームがしたいものだ。特に赤龍帝のお前とは理屈無しのパワー勝負をしたいものだな」
イッセー達グレモリー眷属を見てそう漏らすサイラオーグ・バアル。どうやら、雰囲気通りの豪快な男の様だな。
ー○●○ー
「で、神喰狼は結局手に入れられなかったと?」
「そういう事だ。悪ぃな、ヴァーリ」
「まあ良い。神喰狼はまたの機会にするさ」
「完全に無駄足だったな」
「そうでもないさ、神威。兵藤一誠が禁手に至るきっかけになっただけでも、無駄足ではないさ」
「嬉しそうだな?」
「そう言うお前もどこか嬉しそうだぞ、竜胆?」
「へへ、有望な後輩ができた事に舞い上がってるのかもな。ましてそれがダチの弟ともなれば、尚更テンションも上がるさ」
「そうか。お互い楽しみの成長に舞い上がってるのみたいだな」
ー○●○ー
「それでは、お父様、お母様、ミリキャス、行ってまいります」
あれから数日が経ち、ロキ戦の疲れを癒した俺達は人間界に帰る事になり、現在、グレモリー邸の前で部長の両親やミリキャス様、グレイフィアさんに大勢の使用人達に見送られていた。
「リアス姉様、もう帰っちゃうの?」
ミリキャス様が寂しそうな目をしながら、部長に問う。
「ごめんなさいね、ミリキャス」
そんなミリキャス様の様子に部長も少し申し訳なさそうな顔をしていた。
「リアス様はお忙しいのです。無理を言ってはいけませんよ」
グレイフィアさんが肩に優しく手を置きながら、ミリキャス様を諭す。
「はーい、お母様」
ん?
『ええっ!?』
ミリキャス様の発した単語にイッセー、千秋、鶇、燕、神楽、アーシア、ゼノヴィアが驚く。
「今、お母様って……」
「ああ、言ったな……」
「と言う事は……」
……そう言う事なんだろうな。
━○●○━
そんな感じで、最後に衝撃な事実を知って驚いた俺達は、来る時に使った列車に乗って人間界に向かっていた。
で、現在、目の前では…。
「あ、あのぉ、小猫ちゃん……?」
「にゃん♪」
イッセーの膝上に塔城が横たわっていた。
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