第5章
冥界合宿のヘルキャット
第105話 夏休み、終わります!
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!?小猫ちゃんまで!?」
「よし、千秋、塔城、イッセーを抑えてろ」
「うん」
「はい」
「ちょ、千秋!?小猫ちゃん!?」
千秋と塔城に拘束されて、身動きが取れなくなったイッセーは慌てだす。
「ま、まあまあ、イッ君もこうして無事だったんだし。結果オーライって事で良いんじゃない?」
ユウがやって来て、そんな甘い事言ってくる。
「それにアス君も人の事言えないんじゃない?」
「ぐっ……」
……俺も一歩間違えれば危なかったのも事実なので、反論できないな。
「うん」
「そうですね」
イッセーを拘束している千秋と塔城もジト目で頷く。
「そうだぞ!?お前だって無茶してるだろうが!?」
「……イッ君が私達にすっごく心配掛けたのも事実だよ」
「うっ……」
ここぞとばかりに反論しようとするイッセーをジト目のユウが説き伏せてしまう。
「はぁ……」
ゴツン。
俺はイッセーの額に軽く拳を当てる。
「……圧倒的に心配掛けたのはお前なんだ。一発は受けろ」
とりあえず、神であるロキと伝説の魔物である神喰狼を相手に死者がゼロな訳だし、ユウの言う通り、結果オーライって事で良いか。
ギシャァァアアアアア!
『っ!?』
倒されたかに見えていた模造品のミドガルズオルムが突然起き上がり、丁度目の前にいた副会長を背後から襲い掛かろうとしていた!
「危ない!」
「ッ!?」
間一髪で木場が自慢の俊足で副会長を助け出す!
だが、模造品のミドガルズオルムは尚も二人に襲い掛かる!
「木場ッ!」
そこへ、ゼノヴィアがデュランダルを木場目掛けて投げ、木場はそれを掴み構える。
すると、デュランダルの聖なるオーラがゼノヴィアが持っていた時の荒々しいものから静々としたものになっていった。
持ち主の特性が出てるのか?
ギシャァァアアアアア!
「ハァアアアッ!!」
ズバッ!
木場の一閃が模造品のミドガルズオルムの胴体を一刀両断、更にその余波で周りの岩をも切り裂いてしまう!
「ウオオオオオッ!!」
ズバババババッ!
俊足を活かした木場の剣戟が模造品のミドガルズオルムをバラバラに引き裂いてしまった!
「大丈夫ですか、副会長?」
「は、はい……」
模造品のミドガルズオルムを切り伏せた木場は副会長の身の安否を確かめる。幸い、ケガはしていない様だな。
「まさか、子供の二匹も起き上がったりしないだろうな……?」
イッセーは子神喰狼二匹も今みたいに起き上がるんじゃないかと警戒するが、流石にあの重体じゃ動きはしないだろう。
現にまったく動く気配は無い。
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