第五十二話 井上大佐!バイオリン重いぞ!!その十七
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「それで脚気で相当死んだんだよ」
「相当に尊大で頑迷だったんだよ」
「何か他にも色々あったみたいだな」
「そんな人間性でも名作書けるんだよ」
「作品に人格は関係ねえ!」
「音楽もなんだよ!」
二人はこう女の子達に力説する。
「わかったなブス共!」
「大人になったら悪い男に引っ掛かって悪ガキ産んで不幸な家庭築け!」
「そう言うから嫌われるのよ」
「いい加減そのこと理解しなさい」
女の子達は二人に冷めた目で反論した。
「しかもそんなことばかり言うからいつもストーリー進まないし」
「いつもムキになって反論してるけれど」
「ガキもいいところじゃない」
「それこそ」
「へっ、ブスに何言われても平気だぜ」
「精々言ってな」
女の子に言ってはならないことを平気で言う二人だった。
「俺達の勝利を悔しがって見てろ」
「そして歯噛みしていろ」
「じゃあまた音楽奏でるか」
「そうしてやるか」
こう話してだ、そのうえで。
二人は演奏を続けた、無論日帝衆の二人もだ。
しかしだ、ここで。
二人はこっそりとだ、いつもの密談をした。
「それじゃあな」
「今回もどうして勝つかだな」
「何を仕込む」
「勝負に勝つ為のな」
こうヒソヒソと話すのだった。
そしてだ、尚智が尚武に言った。
「今回は星二号作戦だ」
「あの作戦か」
「一号は某ガンダムだからな」
「元ネタだな」
この作戦の名前のだ。
「その星二号作戦」
「今からやろうな」
「まずは用意だ」
「それをするか」
こう話してだ、そのうえで。
二人はまずは何処からか袋を出した、そして。
袋を開けるとだ、そこからだった。
無数の蜂が出てだ、辺りを飛び回った。
「蜂!?」
「スズメバチ!?」
刺されたら死ぬ、要注意。
「作者が学生時代刺されたやつじゃねか!」
「山で二十数カ所刺されたんだぞ!」
普通死ぬと言われた。
「それを出すかよ!」
「殺す気か!」
「安心しろ、襲うのは二人だけだ!」
「日帝衆の二人だけだよ!」
「俺達が蜂をマインドコントロールしてるからな」
「このスーツにはそうした能力もあるんだよ」
作者が今考えた設定である。
「俺達にもモブにも襲わないぜ」
「襲うのは日帝衆のみ!」
「会場を警護してる日帝衆の兵士下士官も襲わないぜ!」
流石にこの二人も無関係な人間は巻き込まない。
「さあ、どうする!」
「スズメバチは厄介だぜ!」
「しつこくまとわりつくからな!」
「尚且つ何度でも刺しておまけに噛んでくる!」
「こんなやばい虫いないぜ!」
作者が身を以て知ったことだ。
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