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正すれば問題はないだろう。そう結論づけた茅場は即刻、プレイヤーの世界からの唯一の脱出手段をその世界から消し去った。しかし、一つの世界を創造した茅場は気づいていなかったことがある。ほんの些細な変化はおそらく誰が探しても見つからなかったであろう。まだ、視えないものには。





~閑話休題~









次に目を開けた時、俺はまた異世界にいた。
石を隙間なく並べたような円形状の広場に円に沿うように円柱が何本か建っている。その広場の中心に俺は立っていた。最初にログインした時と違い、殺風景な場所である。

「今度は商店街じゃないんだな。さて、あいつはどこにいるかな」

寂しく殺風景なエリアをキョロキョロと見渡す。視界の隅には常に緑色のバーが存在していて小さくHPという文字が入っているのが見える。ヒットポイントと呼ばれる自分自身の体力、仮想の生命だ。このHPと呼ばれるバーのゲージが全て消えるとこの世界の分身である現在のアバター、キャラクターが死を迎える。しかし、決して存在が消えるわけではなくそれぞれのリスポーン地点というものがあり、死したキャラクターたちは全て復活、リスポーンする。そういうゲームなのだ。
そんなVRMMORPGの基本的な設定を思い出していると。前方の石柱のうちの一本の影に人が立っているのがみえる。人影は二つ。どちらもおそらくは女性だろう。一つは鮮やかな青色を基調としたミニスカートを履いていて金髪碧眼、髪の長さはおそらくセミロングくらいで頭の後ろで髪を束ねポニーテールにしている。肌は透き通るように綺麗な白色だが、血色の良い肌の色をしている。防具は俺と同じような装備で軽装備だ。武器は外装が黒い革製の鞘の中に鉄製のロングブレードがささっているものが腰から下げられている。
もう一つの陰は赤色のミニスカートを履いている少女だ。柱の陰に隠れこちらに後頭部を向けているため顔を見ることができないがおそらくは女性だろう。マントの隙間から片方の胸部分を隠すこげ茶色の革製のプレートが見える。武器はスラリとした細い剣、長さはロングブレードより少しだけ短いだろうか、レイピアと呼ばれる刺突武器を装備している。

「誰だ、あいつの知り合いか?」

合流しようと手をあげ声をかけながら二人の人影にゆっくりと歩み寄る。

「おーい、リア〜!」
「あ、やっと来ましたね。遅いですよ、初めてのフルダイブとはいえ男性がVR酔いするような軟弱性では困ります!もう大丈夫なんですよね?」
「悪い悪い、気合入れ直してきたからもう大丈夫だよ。心配かけて悪かった」
「そうですか!快調であれば問題ないですね。では、早速フィールドに出ましょうか」
「それより、そこに居た人って誰?」
「ああ、そういえば紹介がまだでしたね。こちら
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