暁 〜小説投稿サイト〜
ユーノに憑依しました
梱包されました
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 いつまでも覚めない夢を見ていると思った。
 感覚はハッキリしてるのに視界だけがぼやけてハッキリしない。
 体が上手く動かせないから夢だと思っていた。
 寝惚けて頭が正常に働いてないだけだと思っていた。

 真っ暗な部屋の外で何人かが歩き回っている音がする。
 これで足だけ歩き回ってたら何かのホラーだよな。
 夢の中で寝なおして目を覚まそう。
 思い通りにならない夢なんてつまらない。

 足音が聞こえなくなるまで目を閉じようとしたが変化が生まれた。
 ガサガサと天井を擦る音がする。
 そう、まるで梱包された荷物を開けるような音が。

 天井がこじ開けられて光と冷たい空気が入ってくる。
 どうやら体温で部屋の空気が暖かくなっていたようだ。

 そして巨人と目が合った。

「捨て子か、とりあえず管理局に届けるかな」

 管理局と言う台詞からリリカルなのはの設定が入った夢だと思う。
 巨人の男は俺を抱き上げると歩き始めた。
 部屋は沢山の荷物がある倉庫でこの中の一つに俺が居たらしい。

 此処までハッキリ見る夢は初めてだな。


 そして俺はおしめを取り替えて貰うまで勘違いを続けていた。


「検査の結果だ、健康状態異常なし、リンカーコアも確認された、既に一般平均を超えてるな」
「まともに育てりゃ将来有望だったでしょうに、何で捨て子なんかにしたんでしょうね?」
「さてな、有能な魔導師の隠し子で、目立つと困るから捨てたんじゃないか?」
「もしくは家庭環境や金銭面とかですか?」
「どちらにしろ出産届けが無かったようだし、孤児扱いだな」
「届け先のスクライアにも心当たりが無いそうです」
「何で態々スクライアに送りつけたのかね? 近くの聖王教会でも良いんじゃないか?」
「何年か前に子供を捨てて行く親が多いから監視体制を強化したってニュースで言ってましたね」
「無責任な親ってのは結構多いもんだな」
「親としての自覚が無いのでしょう、そう言えばスクライアから引き取り手が無かったら預かるって話をしてましたね」
「管理局だと戦場行き確定だろうしな、スクライアも似たようなもんだが多少はマシか」
「親もそのつもりで荷物に詰めたんでしょうね」



 理解できないと思って適当な世間話で盛り上がってるな。
 しかしスクライアか、ユーノは居るのか? それとももう原作組みと合流したか?
 どちらにしろ放置してれば原作通りに進むのだ……俺の他に転生者が居なければ……。


 この後、俺はユーノと名付けられた。

 数年後に新暦を確認して他に同姓同名が居ない事と俺の容姿で確定した。

「俺がジュエルシード掘ってなのは育てんのかよッ!!!」

 確かにこの身体は物覚えが良いし記憶力も良
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