第五十二話 井上大佐!バイオリン重いぞ!!その十三
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「それも永久脱毛剤だ!」
「一生ツルッパゲにするぞ!」
「某チビ太みてえにしてやろうか!」
「あいつまじでガキの頃からああだぞ!」
某おそ松さんでは成長しておでん屋をしているが髪の毛は変わらない。
「そうなりてえのか」
「俺達マジで塗るからな」
「誰だ禿だ誰が」
「一切容赦しねえぞ」
「何処が悪口に強いんだよ」
「一瞬で言い返してきたじゃないか」
子供達がこう言うと。
二人はこれまたすぐにだ、子供達に再び反論した。
「誰も言い返さないとは言ってないだろ」
「俺達はちゃんと言い返すんだよ」
「ハゲだのデブだの言ってみろ」
「絶対に言い返すからな」
「心狭いよなこいつ等」
「そうだよな」
子供達は今度はこんなことを言う。
「異常に器小さいな」
「どんだけ狭量なんだよ」
「悪口にはすぐに言い返すし」
「お金には汚いしせこいし卑怯で」
「こんな大人にはなりたくないな」
「だからうっせえって言ってんだろ」
「俺達は金と女の子さえあればいいんだよ」
つまり人間的な成長には一切興味がないのだ。
「狭量が何だよ」
「器が大きくて何かいいことあるのかよ」
「心は太平洋?知るか」
「大金とハーレムが最高の幸せだよ」
「本当にこんな大人になったら駄目だな」
「最高の反面教師だよ」
西宮の子供達も認めることだった、そうした話をしつつ。
子供達は瞬と井上にはだ、憧れの目で見つつ言った。
「頑張って下さい!」
「今度こそあんな奴等やっつけちゃって下さい!」
「僕達日帝衆の皆さん応援してます」
「正義は絶対に勝ちますから」
「かたじけない」
子供達の声を受けてだった、井上は瞑目する様にして述べた。
「では私と悠木大将は必ず」
「勝つわ」
瞬も子供達に約束した。
「皆そこで見ていてね」
「はい、今度こそお願いします」
「あいつ等卑怯なことばかりしやがって」
「これまでの無念晴らして下さい」
「あんな奴等はやっつけて」
「そうすわ、けれどね」
瞬は膝を屈して子供達の視線に高さに顔をやってだ、優しい声で言った。
「皆気をつけて」
「気をつける?」
「気をつけるっていいますと」
「さっきあの二人に悪口を言ったけれど」
そのことを言うのだった。
「それは止めてね」
「人に悪口を言うことはですか」
「それはですか」
「止めるべきですか」
「そうしたことは」
「そう、それは人としてよくないことだから」
だからだというのだ。
「止めてね」
「そうですね、幾らあんな奴等でも」
「悪口を言ったら駄目ですよね」
子供達もここで納得した。
「誰に対しても悪口を言ったらいけない」
「人としてですね」
「誰の悪口も言ったら駄目なの」
瞬の目は
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