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SwordArtOnline~The Wroght Wizard~
始まり
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』。
世界初のフルダイブ技術を使ったそれは、VRの最先端と言うに相応しいゲームだ。俺と俺の回りに居る男子達は、千人しか当たってないクローズドβテストに当選したベータテスターだ。
……まぁ、半ば運要素が必要だったのだが。

「ゲームデータどうするよ?皆使い回すのか?」

「俺は一から使いたいなぁ」

「俺もだな」

男子達がそれぞれ言う中で、俺はこう返した。

「ベータテストのデータは繰り越すよ。レベルは戻るだろうけど、装備とか勿体ないし」

ソレを聞いた男子達は「出たな、衛宮の勿体ない」と言う。
勿体ないと思うのは、そりゃまだ強化すれば使えるし、自分で直せるなら直した方が金の使い方を間違えないだろ?
と言うか、それこそ投影すれば良いんじゃない?って言うのが在るのさ。

「ま、そんな衛宮だから良いんだけどさ」

「回りが変わってもお前だけは変わるなよ衛宮ー?」

「何でさ!」

そんな話をしているうちに時間のチャイムが鳴り、授業が始まった。





放課後ーーーー

「ただいまー」

玄関から入ると、俺は思わずゲッ、と声を上げそうになった。

「佑人ー?アンタまた魔術の特訓で時間忘れていたって聞いたわよー?」

母さん____衛宮凛。旧名遠坂凛、嘗て聖杯戦争を始めた由緒あるご三家の一つ、遠坂家の元令嬢だ。
それに加え、アベレージ・ワンと呼ばれる五大元素使いであり、現役の魔術師の一人でもある。
尚、父さんも魔術師だが、その稀少な力のせいで周りからは『贋作の魔術師』等と呼ばれているらしい。
らしい、と言うのはこの他にも呼ばれている名が在るそうだが、俺は教えてもらってはいない。

「い、いやー。まぁ、ギリギリで間に合いましたよ?」

「間に合えば良いって問題じゃ無いの!」

ビシィ!と指を向け、そして言う。

「遠坂の家にはね、『どんな時でも余裕を持って優雅たれ』が家訓なの!私の血を継いでる貴方もそれを守る義務がある!」

「それは遠坂家の話じゃん」

「それはそれ!これはこれ!」

なんと理不尽な母親だ。
だけどコレが最強って呼ばれてるんだから魔術師界も世の末らしい。何?前世は「あかいあくま」だったのか?赤い服着てるし。

「聞いてるの!?」

「聞いてない」

「聞きなさいよ!!何この子、士郎にそっくりじゃない!」

「父さんの方の血が濃いからじゃない?」

とまぁ、そんな問答をやっていると、時計を見る。
時間はゲーム開始三分前。

「……まずっ」

「って、また聞いてないの!?」

「え、何?」

「こんのバカ息子は〜!!」

すると、母さんはキレてガンドをぶっぱなしてきた。
それを紙一重で避けると、二発
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