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SwordArtOnline~The Wroght Wizard~
始まり
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投影(トレース)開始(オン)

家の蔵の中、俺はその呪文を口にする。
途端、魔力回路が働き、次第に活性化し始める。そしてそれは次第に形を造り____二本の夫婦剣が手の内に握られていた。
父さん、そしてその未来の父さんが使っていたとする双剣『干将・莫耶』。

「よっし、上手く出来た」

蔵の中で優しく微笑み、その剣を置く。回りには今までに何本もの投影した剣が置かれているが、大体は父さんがやったものだ。何でも、英雄王とやりあったときに投影したらしい。
父さんも大概チートだと思う。その血を受けている俺もチートだが。

「さてと、次はこれだな」

近くにあったソレを見て、呟く。
でかい大剣の様な物、それは英雄ヘラクレスが用いた物だ。父さんから聞いたことがある。
丁度良いと思い、そこに近付いて手を置く。

「投影____」

開始と言おうとしたとき、蔵の扉が開いた。

「ん?何だ、居たのか佑人」

入ってきたのは父さん____衛宮士郎だった。

「あ、父さんおはよう」

「ったく、投影の練習も良いけど、時間を蔑ろにし過ぎだぞ」

「え?」

俺は腕時計を見ると、既に八時を回っていた。

「……げっ、マジか」

「凛にばれる前に行った方が良いぞ?ほら、お弁当」

「ありがとう父さん!」

父さんから弁当を受け取り、支度だけはしてあった荷物を持つと、急いで蔵から出る。

「付いてない、マジで付いてない!」

全速力で走るが、間に合わないかも知れない。
ならば____奥の手を使うまでだ。

「おいドラゴン!魔力回せ!!」

その声に応じたのか、身の中に潜む竜が、魔力を回し身体を強化する。その上で、自身の魔力を回して言う。

固有時制御(タイムアルター)____二倍速(ダブルアクセル)!」

緊急時以外ある人からは使うなと厳命されていた力『固有時制御(タイムアルター)』。緊急時ってのは今だから大丈夫だよな!?

「はーしーれぇえええええええ!!!」

常人の倍の速度で走る俺は、急いで学校まで叫びながら走った。








「セーフ!」

何とか学校に来た俺は固有時制御の副作用で血管が切れたが、取り合えず指輪の方で無理矢理回復させて、教室にいく。
チャイムがなる前に席に付けた俺は、安心していると、クラスの男子が寄ってきた。

「おい衛宮ー?また遅刻ギリギリかよ」

「しょうがねぇだろ、時間を見てなかったんだから」

多少拗ねた声で異議を唱えると、ごめんと言って男子は謝る。

「所でさ、遂に今日だろ?例のゲーム」

「あー、そう言えばそうだな」

ゲーム____世界初のVRMMORPG『ソードアート・オンライン
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