"女王の娘たち"計画・記録
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以下、複写では署名項目は略する
創造活性について
本計画の中心となる。
乙姫によれば"使ってはいけない力の一つ"であるとされている。
内容
創造活性は乙姫がより集中できる環境下での活性化が条件となる。
現在は外部観察が可能な無響室にて行われ問題無く実行出来ている。
初めに通常の活性化状態となり乙姫は室内の中心部に移動。
その後、提供されている消毒された医療用メスで両手首に傷をつけ出血させる。
その場に腕を少し広げて仰向けになる。以後、約5分間は動かない、出血は続いている。
5分後、流出した血液が動き集合する。集合する場所は乙姫の近くであり今までの観察では特に決まったパターンはない。
集合した血液は粘体のような振舞いを見せ動きを止め楕円形を形成する。(以後、この血液の集合物を胚と呼称)
1つの胚は約2分ほどで完成する。一度の創造活性で作成できる胚の数は乙姫本人の意思により操作が可能。
しかし、胚の数に比例して乙姫本人の生命活動が低下する。過度な胚の創造は乙姫本人の死に直結する。
胚を完成させた後に乙姫は体を起こす。この時、手首からの出血量は創造活性当初と比べて極端に少なくなっている。
乙姫は血液を自身の唇に塗り、胚に接吻する。この行動により胚の変化が始まる。
主に乙姫の生命危機により胚の完成から接吻するまでの期間が空いてしまっていても胚の変化が遅れるのみであり、成長には何ら問題はない。
医療体制
胚の創造による乙姫の生命活動低下への対策として医療職員が配備される。
これらは当局の秘匿条約と医療条約に同意した10年以上の経験を持つ医療従事者で構成する。
彼らには乙姫に関する情報と最新鋭の医療器具、それらの器具の使用に関する再教育が施される。
この医療チームは20名弱で結成され24時間体制で対応する。
医療チーム全員の名簿は文書■■■ー■■■■(検閲および削除)を参照。
乙姫による創造活性の事前実験記録
第1回
出血性ショックの疑いの為、中止
第2回
乙姫が実験中に突如、呼吸困難に陥る。
肺水腫と診断。利尿剤で治療。
第3回
実験中に意識不明および心停止。
心肺蘇生法と除細動にて意識と呼吸を取り戻す。
2週間の経過観察で以上は無し。
胚は2つ完成される。
第4回
重篤な問題無し。
乙姫の軽度の過労により実験は終了。
胚は3つ完成される。
第5回
過労により実験は終了。
乙姫は1週間の安静。
胚は1つ完成される。
本実
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