第40話今日は《スプリガン》がよく落ちる
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ン》が気になるようだーーー
「俺の下?「さっきから乗られてるんですけど?キ〜リ〜ト〜く〜ん」おわぁっ!?」
あ、気がついた。コイツの口調から見てとれる性格、そして声、コイツはーーー
「ん?・・・よっ!《リトルギガント》!」
『ライリュウ(くん)!!』
「え?彼とも知り合いなの?」
知り合いも何も、大親友さ。神鳴竜。現実とは違って少し長い前髪を三本の房に分けて、他はオールバックの黒髪、そして妖精特有のエルフ耳。顔は現実とそこまで変わらないな。
「キリトも落ちてきたんだな。つーか、ここどこ?」
「シルフ領の首都、《スイルベーン》だ」
「バグやと思うで?」
「本来ありえないからな、こんな事」
「そのアバター、よく似合ってるね」
どうやら竜ーーーライリュウも自分に何が起きたのか分かってないみたいだな。恐らくバグでスプリガン領のホームタウンではなく、シルフ領に落ちちまったんだから。
「恐らく、ライリュウさんはパパと同じ理由で《スイルベーン》にログインしたんだと思われます」
『ん?』
「ちょっ!勝手に喋ったらまた面倒な・・・!」
どこからか幼い少女のような声が聞こえた。キリトが何故か胸ポケットの中に何か言ってるけどーーーその中から謎の声の主が顔を出した。コレはーーー
「《ナビゲーション・ピクシー》ってやつか!?」
「初めて見たな・・・」
「やーんもう可愛ェェ!お持ち帰りしたいわ〜!」
「ホントにそうだね!ね?ライリュウくん」
「・・・!?・・・?・・・?!!?」
黒いロングヘアーの《ナビゲーション・ピクシー》、小さな妖精の姿形をしていて、プレイヤーをナビゲートする、謂わばーーープレイヤーに付き従うNPCって所だな。
その《ナビゲーション・ピクシー》の少女を見て、オレとミストは少し驚き、キャンディとアリーは完全に魅了されている。ライリュウはーーーいくらなんでも驚き過ぎじゃないかと思うぐらい表情がおかしくなっている。
そして、ようやく口を開いたらーーー
「ユイ・・・ちゃん?」
「ライリュウ知っとるん?」
その《ナビゲーション・ピクシー》の物であろう名前を呟いた。その声にキャンディは質問するがライリュウには届いてない。そしてユイと呼ばれた《ナビゲーション・ピクシー》の少女はライリュウの顔を見てーーー
「また会えましたね、ライリュウさん!」
満面の笑みで声を掛ける。その笑顔を見た途端、ライリュウはーーー目からブワッと大量の涙を流し始めた。
「ユイぢゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!!」
『えぇーっ!?』
その少女の名を叫びながら飛び付こうとしてるので
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