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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八話 チート同士の対面です。
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ませんわ。体力にだって自信はありません。そんなわたくしが士官学校に入校して、順応できるのかと不安で仕方ありません」

 私が小さいころから本当の姉妹の様にして接してくださっているお姉様は、そっと私のダークグレーの波打つ髪を梳いてくださった。私の気持ちが静まる一番の療法。

「エステル。あなたはまだ外の世界のことをあまり知らないでしょう?」
「いいえ、貴族の社交界には出させていただいていますし、パーティーにも出席していますわ」
「違うわよ。そうじゃなくて、あなたはこのオーディンのこと、平民たちがどんな暮らしをしているかということ、これまでの歴史、そしてこの宇宙が一体どういう風になっているのか、それを知っている?」
「それは・・・・」

 そう言われると、私は自分の知識がいかに狭いものかを思い知らされた気分になりました。

「ごめんね、こんな言い方をしてごめんね。でもね、私はあなたを『妹』として思っているわ。だからあなたには貴族令嬢としてではなく、何かあった時に自立していけるだけの知識と力量を身につけていってもらいたいのよ」


■ アレーナ・フォン・ランディール
 恥ずかしそうに俯いたエステルの白いうなじに血が上っている。深層のご令嬢、可憐な子だ。でもね、エステル。これからはそうした貴族令嬢が生きていける時代ではなくなるのよ。せめて私にできることは、あなたに自活する知識と力量を習得してもらえるチャンスを作ってあげることなの。
 ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフになれなんて言わない。あなたはあなたのやり方で、これからの波乱に満ちた人生を生き抜いて。

 それが私のあなたへの願いなのだから。

 な〜んて、ちょっと柄じゃなかったかな。

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