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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第八話 チート同士の対面です。
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 もともと私とグリンメルスハウゼン子爵閣下とは、私の父親の頃からの付き合いである。父親が軍人の一少佐であったころに、グリンメルスハウゼン子爵閣下の専属の副官として赴任した時期があった。それから少年時代の私もよく閣下の邸に出入りするようになり、時には閣下とチェスをしたり、閣下の奥方にお菓子をいただいたこともあった。ご子息が皆戦死なされたのは大変おいたわしいことだ。幸いご令孫が3人いらっしゃっているが、そのうちの一人がこの度女性士官学校に入校したそうで、私にそのエスコートをしてほしいとの仰せであった。

「急にすまんのう。孫めをどうしても士官学校に進ませたいと思っておってな。卿しか頼る者がおらなんだ。色々と思うところはあるかもしれんが、どうか老人の頼みを聞き入れてもらえんだろうか」

 パチパチと心地よさそうにはぜる暖炉のそばに、心地よさそうな肘掛椅子に収まり、毛布を膝にかけながら閣下はおっしゃった。

「小官は父の代から閣下の恩義を受けております。ご恩返しの一端と思し召し、どうか遠慮なさらぬようお申し付けいただければ」
「すまんのう」

 閣下はそう言ったかとおもうと、不意にこっくりこっくりと頭を前後させた。長い付き合いでこうしたことも日頃聡明の閣下の狸寝入りとわかっている。私にすら時折そうした演技を見せるところは、グリンメルスハウゼン子爵閣下の深慮の深さを示すものであろう。

「お気になさいますな。では、さっそく準備にかかります。閣下のご令孫におかれましては、いつ頃小官とお会いになりますでしょうか?」
「ちょうどいま我が邸にきておる。卿さえよければ、早速会うように取り計らうがいかがじゃ?」
「大丈夫でございます」
「む」

 閣下はそううなずくと、青い長い髪の少女・・・いや、年齢からすると女性と申し上げてもいいのかもしれないが、少女に目を向けた。そういえば、この少女は縁戚の方だろうか、グリンメルスハウゼン子爵閣下に寄り添うようにして暖炉のそばの椅子に座っておられる。

「グリンメルスハウゼンおじいさま、では、お呼びしてまいりますね」
「すまんのう」

 少女が部屋を出ていくと、閣下はこちらに視線を戻し、例の好々爺の顔つきになって笑い声をおたてになった。

「ほっほっほ。残念じゃがあれは孫ではないのじゃよ。ランディール侯爵家のご令嬢をお預かりしているのじゃ」
「ランディール侯爵家のご令嬢ですか?はて、ランディール侯爵家のご令嬢といえば、昨年宮中に上がられたと伺っておりますが?」
「ちと思うところがあっての、あれは時たまに抜け出してきてこうして儂とあっておるのじゃよ」

 おそれおおいことだが、一瞬閣下があたらしい愛人をおつくりになったのではないかと思ってしまった。

「違うの。ケスラーよ。儂は残念なが
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