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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第178話
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問題は本番で今のができるかだけど……」
「大丈夫―――心配はいらないよ。ここまで仕上げたからにいは後は運と女神様しだいだから。」
「フフ、そういうものか。」
アリサの言葉に答えたエリオットの話を聞いたラウラは苦笑した。
「裏を返せば、どこまでやっても運に左右されるんだな……」
「フン、だったら運すら強引にねじ伏せてくれる。
疲れた表情で呟いたマキアスの話を聞いたユーシスは鼻を鳴らして呟いた。
「いや〜、お疲れさん。これ以上やっても仕方ねぇし、あとは本番でいいだろ。」
「そうか………そっちこそお疲れ。」
「えへへ、クロウにそう言ってもらえると安心かな。」
クロウの感想を聞いたリィンは頷き、エリオットは嬉しそうな表情をした。
「ふう、今の時間は……」
「午後3時……もう夕方くらいかと思った。」
「フフ、それだけ密度の濃い時間を過ごしたという事だろう。」
「と、とにかく寮に戻ってちょっとだけ休みたいです……」
「エヴリーヌは明日の朝までずっと寝たい……」
「おいおい、何を寝ぼけてんだ?ステージにはサプライズとアンコールがつきもの……やっと他のクラスに勝てそうな”ダメ押し”が狙えるんじゃねえか。」
エマとエヴリーヌの意見を聞いたクロウは目を丸くした後口元に笑みを浮かべた。
「え。」
「サプライズとアンコール……?」
「なにそれ。」
クロウの言葉にアリサは呆け、ガイウスとフィーは首を傾げ
「ま、まさか……」
「こ、これはさすがに私も参ったわね……」
「それはあたしもですよ……」
ある事を察したセレーネは表情を引き攣らせ、プリネとツーヤは疲れた表情になり
「冗談で言ってた”アレ”をやるつもり!?」
エリオットは信じられない表情で声を上げた。
「ちょ、ちょっと待ちたまえ……!」
「この上、追加の曲をやれと抜かすんじゃあるまいな……!?」
「クク、そのまさかだ―――なぁに、聞いちまったらお前らだってやりたくなるだろ。メロディはシンプルかつ有名、歌詞もそれなりに知られてる……さぁて―――時間もないことだし、段取りを説明させてもらおうか?―――勿論、異種族のお姉さん達用のもあるから、異種族のお姉さん達も参加してもらうぜぇ?」
マキアスとユーシスの反論を聞いたクロウは不敵な笑みを浮かべ
「あ、悪魔……」
(ええっ!?せ、せっかく終わったと思ったのに〜!)
クロウの言葉を聞いたアリサはジト目で呟き、ミルモは驚き
(ちょっ、嘘でしょう!?この鬼!悪魔!)
(ふふふ、”魔神”に”悪魔”と呼ばせるとはあの男、やりますね。)
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