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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第178話
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は。明日の学院祭には顔を出すと言っておったが。」
「そうですか……クロスベルのギルド支部からも不穏な情報が入ってきてますし。遊撃士の一人は”結社”の手の者によって重傷を負わされて病院送りにされ……もう一人は数日前から行方知れずとの話ですし……」
「そうか…………じゃが、今のクロスベルには”六銃士”に加えて”嵐の剣神”達もいる。彼らがいれば、クロスベルで渦巻く陰謀も何とかなるじゃろう。」
サラ教官の話を聞いて重々しい様子を纏って頷いたヴァンダイク学院長は話を続けた。
「それなんですが……クロスベルのギルドからの情報では”嵐の剣神”達は祖国からの帰還命令でクロスベルを去り……”六銃士”は彼らを慕う”六銃士派”と共に全員行方知れずだそうです。」
「何と……彼らは一体何を考えているのじゃ?今のクロスベルにとっての”希望”は彼らだけじゃというのに……」
「わかりません。ただ、”通商会議”の件を考えるとメンフィルが何か知っていると思うのですけど、”剣帝”に聞いても煙に巻くんですよ。ホント、相変わらず腹が立つ奴ですよ。”元祖国”の為にちょっとくらい情報を提供してくれてもバチは当たらないと思うんですけどね。」
「……12年前の”悲劇”によって故郷を失った彼はむしろエレボニアに憎しみを持っているじゃろうし、今の彼はメンフィル帝国人であり軍属の身じゃ。祖国の機密をおいそれと話す訳にはいかぬから仕方ないじゃろう。」
「いずれにせよ、あらゆる事が大きく動き始めているようですね。そんな中でも、我々の使命は何も変わる事はないでしょう。」
「ですね。」
「うむ、その通りじゃ。」
ベアトリクス教官の言葉にサラ教官とヴァンダイク学院長はそれぞれ頷いた。
「
女神
(
エイドス
)
よ……それに獅子心皇帝よ。若者たちに勇気と加護を。そして無事、今回の学院祭をやり遂げられるよう導きたまえ。」
そしてヴァンダイク学院長は空を見上げて祈った。
―――リィン達の知らない所で多くの大人たちが手助けしてくれていたことを……この時のリィン達は知る由もなかった。
〜数時間後・旧校舎〜
「〜〜〜っ〜〜〜……」
「あはは、やったああああっ!」
「今まで一番いいかも。」
「大成功ですわ!」
「ああ……やり切った実感があるな。」
「はあはあ……もうこれ以上は無理です……」
「つ、疲れた……エヴリーヌも、もう無理……」
「フフ、頑張りましたね、エヴリーヌお姉様……」
「エヴリーヌさんがこんなに頑張ったのって始めてかもしれないですね……」
数時間後リハーサルを終えたリィン達はそれぞれ満足げな表情をしていた。
「ふふっ、
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