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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第177話
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アリサは目を丸くした後不思議そうな表情で考え込みながらミスティを見つめた。
「ふふっ、お久しぶり。お願いだから”本名”は勘弁ね。帝都の人達にバレたらもみくちゃにされそうだから。」
「はは……わかりました。でも、偶然ですね。こんな場所で会えるなんて。あ……ひょっとして、こちらの店に?」
「ええ、トリスタにもあるけど本店の方が品揃えはいいしね。君達の方は、そんなトランク3つも抱えてどうしたの?ふふ、もしかしてデートかしら?」
「そ、そんなんじゃないですから!…………でも、いつかはしたいですけど…………」
「その、実は……」
ミスティの問いかけにアリサは慌てた様子で否定した後小声で呟き、リィンはミスティにステージ衣装を受け取りに来た経緯を説明した。
「へえ、学院祭でコンサート!いいわねぇ!うーん、面白そうじゃない!士官学院祭か……うまくスケジュールが空けば遊びに行っちゃおうかしら。」
「はは……よかったら、是非。まあ、プロの人に聞かせられるレベルじゃありませんけど。」
「音楽はハートよ、ハート。―――いっけない。あまり時間がないんだった。それじゃあ、またね。明日の放送もヨロシク♪」
「ええ、楽しみにしています。」
そしてミスティはリィン達がさっきまでいた店に入って行った。
(……………彼女の奥底から感じた”闇”は一体……)
ミスティが店に入るまでジッと見つめていたアイドスは真剣な表情で考え込んでいた。
「明日の放送って……何のこと?そういえばさっき、本名がどうとかって……」
「ああ、実は―――」
事情がわからないアリサにリィンは歌姫クロチルダが”ミスティ”としてラジオに出演している事を説明した。
「ミスティ―――”アーベントタイム”の!へええ……あのクロチルダと同一人物だったんだ……!」
「はは、意外と気付かないものだよな。あれ……?でも明日って金曜日だよな?”アーベントタイム”は日曜だったはずだけど…………」
「そういえば……何かあるのかしら?」
「うーん……まあいいか。そろそろトリスタに帰ろう。みんなも待ってるだろうしさ。」
「うん、そうね。今日中に衣装合わせをしなくちゃならないし。」
「ああ、そうだな。その、絶対に悪くないから怒らないでくれよな?」
アリサの言葉に頷いたリィンは苦笑しながらアリサを見つめ
「だ、だから本当にどんな衣装なのよっ!?」
リィンの言葉を聞いたアリサはジト目で指摘した。
その後サイドカーにトランクを乗せたリィンは後ろにアリサを乗せて運転し、アリサは頬を赤らめて嬉しそうな表情で背後からリィンを抱きしめて落ちないようにしっかりと掴まり、
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