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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第174話
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んだ……」
「えっ!?」
「そうだったな……ちょうど同じ状況だ。あの時は確か……3日程雪が降り続いたはずだ。その後唐突に止んでしまったが…………」
「フム……何か事情がありそうだね?」
リィンの話を聞いたアリサは驚き、シュバルツァー男爵は8年前の出来事を思い出し、その様子をアンゼリカは真剣な表情で見つめた。
「そう言えばリィン、従業員からこれを預かってきた。――――”鳳翼館”トールズ士官学院Z組当てに来た郵便物だ。」
「え……」
「これって……実習の封筒!?」
「どういう事だ……!?」
「差出人は書いていないようだが……」
「一体何故このタイミングで……」
「へえ?面白いじゃない。リィン、開けてみなさい。」
シュバルツァー男爵がリィンに手渡した見覚えのある封筒にそれぞれが戸惑っている中、サラ教官は口元に笑みを浮かべて指示をした。
「あ……わかりました。…………―――『Z組諸君に、”特別実習”の”課題”を手配する。ユミル渓谷に赴き、季節外れの積雪を阻止せよ』……!?」
「しかも最後にリィン・シュバルツァー同行の事って書いてあるよ……!?」
「積雪を阻止せよって……どういう事!?」
謎の課題内容にリィンやエリオット、アリサは信じられない表情をした。
「とても信じられないが……どうやらこの異常な雪は何者かの仕業らしいな……」
「馬鹿な!?」
「だが……確かにそうも読める。」
リィンの推測にユーシスは声を上げ、ガイウスは真剣な表情で考え込んだ。
「それにこの文面……どこかで見た事のあるパターンのある気が……?」
「あ、わたくしもです。」
「ああ…………」
「……………(もしかして、あいつ?)」
フィーの言葉にセレーネとリィンは頷き、ある事に気付いたエヴリーヌはある人物を思い浮かべた。
「さて……どうするの?」
「……………―――行きます。この雪を降らせている何者かが、俺達を呼び出している……しかも、俺に関してはわざわざ名指しまでして……確証はありませんが、確かめない訳には行きません……!」
「そうですね。」
「フッ、頼もしい限りじゃないか。」
「うん、去年の試験運用を思い出すね……あの時も大変だったけど、Z組はわたし達の時よりずっと、いいチームに育ってくれたのかもしれないね。」
サラ教官に促され答えを出したリィン達の様子をアンゼリカは感心した様子で見守り、トワは嬉しそうな表情でアンゼリカの言葉に頷いた。
「みんな、早速向かおう!」
「フン、ならば準備するか。」
「き、危険です!」
そしてリィン達が行動を開始しよ
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