第115話
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「……作戦開始の時間になれば、伝令兵をそちらに向かわせる。それまでに入念に準備をしておけ。……それでは各自解散、そして迅速にそれぞれの行動に移れ。」
その後エステル達はアルセイユに戻り、”グロリアス制圧作戦”の事をクローゼとユリア、そしてオリビエやミュラーも呼んで説明した。
〜アルセイユ・ブリッジ〜
「まさかここでメンフィルが攻勢に出るなんて………」
「先ほどから大人数のメンフィル兵達が次々と地下道に向かって行ったのはそういう理由だったのか………」
エステル達の話を聞いたクローゼは信じられない表情をし、ユリアは驚きの表情で呟いた。
「ふ〜む。噂通り敵には本当に容赦がないねぇ、メンフィルは……」
「……そうだな。かつて叔父上が率いた兵達も”百日戦役”でほぼ全員討ち取られた上、制圧された領を取り返すためにメンフィルに戦いを仕掛けた部隊はことごとく殲滅されたと聞くしな。」
溜息を吐いて語ったオリビエの言葉にミュラーは重々しく頷いた。
「……まあ、そういう訳だから作戦が終わるまで一応警戒しておいて。大将軍さん達が防衛部隊の兵士さんを指揮しているから大丈夫だとは思うけど……」
「……承知した。」
「こちらでも警戒をしておこう。」
エステルの言葉にユリアとミュラーは真剣な表情で頷いた。
「それでジョゼット……どうする?」
「……は?どうするって、どういう事?」
エステルに尋ねられたその場にいたジョゼットは尋ね返した。
「今から行く所は戦場よ。……多分、敵の死体とか誰かが殺されて行く場面とか見るかもしれないし……」
「フ、フン!そんな心配は無用だよ!ドルン兄達を助ける為なら……例え火の中、水の中だって行くんだから!」
「ジョゼット………」
エステルの言葉を聞き身体を震わせながらも自分を叱咤するような様子で言ったジョゼットをヨシュアは心配そうな表情で見つめた。
「ママ、連れて行ってあげようよ。ミントも同じ状況だったら、きっと同じ事を言うと思う。」
「ミント……わかったわ。」
ミントの言葉を聞いて驚いたエステルは頷き
「決して無理をしないようにね。」
「うん!」
ヨシュアに言われたジョゼットは力強く頷いた。その後伝令のメンフィル兵が来て、作戦開始の時刻が近い事を知らされたエステル達は”レールハイロゥ”を使って、グロリアスが停泊している場所に向かった。
〜第7ファクトリア〜
エステル達がグロリアスが停泊しているエリアの一つ前のエリアに到着すると、そこには既に大勢のメンフィル兵達が整列していた。
「す、すごっ………!あれだけ広かった場所がメンフィルの兵士さん達でうまっている
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