第114話
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
居住区画を探索していたエステル達は他の建物と比べ、明らかに大きい建物を見つけ、その中に入り、探索を始めた。
〜第35クレイドル市役所〜
建物内にある端末を見つけ、エステル達は端末を調べ、”ゴスペルの再発行申請”という欄を選び、そして試しにクローゼが裏の”四輪の塔”で見つけたデータクリスタルに書かれてあった人物――セレスト・D・アウスレーゼを入力してみた。
「氏名…………………………該当者アリ。生体パターン………………73%合致。申請者本人を『セレスト・D・アウスレーゼ』であると暫定確認しました。”ゴスペル”の再発行を行います。」
端末は機械的な声を出した後、なんと”ゴスペル”が現れた!
「あ……」
「わわっ……!」
「空間転位か……まさか、これほどの技術があるとはな……」
現れたゴスペルにクローゼとエステルは驚き、リウイは真剣な表情で呟いた。
「……どうやら大昔に使われていた本物の”ゴスペル”みたいですね。」
「うん……。”結社”が造ったレプリカと雰囲気が似てるかも。」
クローゼの言葉にエステルは真剣な表情で頷いた。
「それにしてもまさか、生体パターンが私と似ていたなんて……。さすがに偶然によるものだと思いますけど……」
「えへへ、偶然じゃなくて女神様のお導きだったりしてね。とりあえず、持っていたら何かの役に立つかもしれないし……ありがたく貰っちゃいましょ。」
「うふふ、そうですね。」
エステルの推測に微笑んだクローゼは”ゴスペル”をエステルに手渡し、エステルは荷物の中に入れた。そしてエステル達は探索を再開し、エレベーターらしき足場に乗って、上昇した。すると”公園区画”の時と同じように周りを見渡せる場所に到着し、そして近くにあった端末を操作して、”レールハイロゥ”を起動させた。すると光の線路がひかれ、公園区画の方にあるはずの乗り物が光の線路を伝って、やって来た。
〜第35クレイドル駅〜
「来た……!」
やって来た乗り物を見たエステル達は乗り物の近くまで来た。
「さてと、これでやっとこの乗物が使えるのよね?」
「今は戻る必要もないし、後でいいだろう。」
「そうね。」
乗り物に乗ろうとしたエステルだったが、リウイの意見に頷いて乗るのをやめた後、仲間達と共に再び端末の所に行き、操作して、地下道のゲートのロックを解除しようとしたが、”アクシスピラー”の指示により認証が必要になったという警告が出た。
「って、何よそれ……」
「どうやら前のようには行かなくなったみたいだね。」
「しかし、さっきは可能だったのに”アクシスピラー”からの指示によって止められるとは……。おそらく、”結社”の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ