第113話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、泣き始めた。
「わわっ、な、なんなのよ!?」
「ジョゼット……落ち着いて。ゆっくりでいいから事情を話してもらえるかい?」
ジョゼットの様子にエステルが驚き、ヨシュアが優しい表情で尋ねたその時
「ううっ……。ヨシュア……ヨシュアああっ!」
ジョゼットは泣き叫びながらヨシュアの胸に飛び込んできた。
「………あ………………」
「「まあ………」」
「………………」
「ア、アハハ………」
その様子を見たクローゼは呆けた声を出し、イリーナとセラウィは驚き、リウイは呆れた表情でその様子を黙って見ており、ウィルはエステルを気にしつつ、冷や汗をかいて苦笑しながら見ていた。
「な、な、な……」
そしてエステルは口をパクパクさせた後、怒鳴ろうとしたところを
「け、結社の連中に兄貴たちが捕まったんだ!ボクを逃がすためにみんなで囮になって……。ねえヨシュア……。ボク、どうしたらいいの!?」
ジョゼットが予想外の事を泣きながら叫んだ。その後エステル達はたちはひとまず無人の家でジョゼットから詳しく話を聞くことにした。
「……ごめん……。驚かせちゃったみたいだね。もう落ち着いたから大丈夫だよ。」
「まったくもう……。色々な意味で驚いたわよ。」
落ち着いた様子で話すジョゼットをエステルはジト目で睨んだ後、溜息を吐いた。
「それでジョゼット……他の人達が捕まった時の状況をもう少し詳しく教えてくれるかな?」
そしてヨシュアは真剣な表情で尋ねた。
「……うん……ボクたち、ここに墜落してから、すぐに”山猫号”の修理を始めたんだ。エンジンは何とか無事だったけど、それ以外の装置は壊れちゃってさ……。修理に使えそうな材料がないかこのあたりを探索してたんだけど……」
「エステル達と同じ状況という訳だね。」
ジョゼットの話を聞いたウィルは頷いて答えた。
「……3日後くらいかな……。足りなかった材料も揃って本格的に修理しようとした矢先にタコみたいな人形兵器が現れてさ……。ボクがそいつを撃った後で紅い飛行艇が飛んで来たんだ……。着陸するなり、例の猟兵たちがわらわら降りてきちゃって……」
「哨戒中の”ヴォーグル”を倒してしまったのか……。多分、破壊された時に発せられる緊急信号が敵に伝わったんだろう。」
「やっぱりそうなんだ……。ど、どうしよう……。ボクが余計な事をしたせいで兄貴やみんなが……」
「ジョゼット……」
自分の推測を聞いて顔を青褪めさせているジョゼットをヨシュアは心配そうな表情で見つめていた所を
「あ〜もう!そんな顔するんじゃないわよ!捕まってるんだったら助ければいいだけじゃない!」
エステルが意外な提案をした。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ