第112話
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言いたい所だが……その剣が見せた景色だと?どういう事だ。」
エステルの言葉を聞いて気になったリウイはエステルに尋ねた。そしてエステルはリウイ達に剣が見せた景色の事を説明した。
「…………リフィアが手に入れた経緯や感じる魔力からして、”神殺し”に関する”神剣”とは思っていたが、まさかそれほどの”神剣”とは……しかも”神殺し”誕生の過去をもお前は見たのか。……恐らく両世界において、”神殺し”誕生を知る人間はお前ぐらいだろう……」
エステルの話を聞いたリウイは驚いた表情で言った。
「”神殺し”セリカ・シルフィルか。……………セラウィは知っているのかい?」
「ええ。エルフ族にも伝えられる”世界の禁忌”とまで言われている存在です。光、闇、両陣営の現神だけでなく古神達にも敵視され、さらに魔族達からはその身体を狙われている存在です。」
一方考え込んでいたウィルに尋ねられたセラウィは真剣な表情で頷いて答えた。
「あ、セリカで思い出したんだけど、リウイ。イリーナさんが生き返った事だし、エクリアさんの事はどうするの?」
「!!」
「……なぜそこで”姫将軍”の話が出てくる?」
エステルの言葉を聞いたイリーナは驚いた後リウイを見つめ、リウイは静かに尋ねた。
「え?だって、エクリアさん、今はセリカの”使徒”なんでしょう?テトリやニルに聞いたもの。……で?エクリアさんにイリーナさんが生き返った事を知らせたの?」
「……………………………」
エステルに尋ねられたリウイは黙り込んだ。
「ハア……その様子だと、まだ知らせていないみたいね。……まさかあんた、イリーナさんが生き返ってもまだエクリアさんを恨んでいるの?”あの時”から百年以上経っているし、エクリアさんもすっごく反省しているだろうし、いい加減許して仲直りしたら?前のエクリアさんは”フェミリンス”の影響で、あんた達を憎んでいたけど、今は違うでしょう?テトリ達の話だと、”フェミリンス”だった自分の過去を凄く後悔しているって聞くし。仲良くしなくちゃ駄目と思うわよ?お互い、長い年月を生きる身で、何よりイリーナさんのお姉さんであり、あんたの従姉でもあるんだから。」
「………余計なお世話だ。……雑談はそれぐらいにして、先を進むぞ。」
そしてリウイはエステル達を置いて、先に進んで行った。
「あなた………」
先に進んで行くリウイをイリーナは心配そうな表情で見つめていた。
「う〜ん……余計な事を言っちゃったかな?ごめんね、イリーナさん。」
「いえ………私もリウイとエクリアお姉様には和解してほしいですから………私の代わりに言ってくれて、ありがとう、エステルさん。私はまだ、エクリアお姉様と和解してほしい事を言うのを迷っていましたから……」
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