9章第2部 災厄の鬼篇 役家と鬼頭家後編
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「でも昔の修一は、あんな奴じゃなかったんだ」
千明の言葉を聞き、さくらが言う。
「千明ちゃんの幼馴染は、自分の力を・・ううん家の力を正しく理解してないのね」
「ふむ、さくらさん正確に言えば、それは違いますよ」
「え、どういう事ですか?サキさん」
「修一君は、歪められた教育を受け忠実に動いているだけなのじゃよ」
「じゃあ誰が、そんな教育を受けさせたんですか?」
「それは、修一の実の父親じゃよ」
「え、嘘実の親が、息子にそんな事信じられないわ」
「確かに直哉君やさくらさんの世界では、信じられないかもだけど、私達の時代では、これはよくある話なの」
「それはどういう事千明?」
さくらが、千明に聞く。
「ねえ、さくら?さくらの時代では、伝承の言い伝えはちゃんとした形で伝わってるでしょう?」
「ええ、そうね正統後継者の私には、伝わってるわ」
「でも私達の時代は、伝承がいくつか、欠落して伝わってるの、例を挙げれば、そこに居る明君。いやゴキの事も、私の家には、前鬼の事しか伝わってなかったの」
「え、それじゃ何時ゴキの存在を知ったの?」
「・・・それは、犬神との戦いの時に、私は始めて知ったのよ」
「そうです僕自身も千明さんと会うまで、知らなかったので」
「そうだったのね」
「でもおかしいよね、姉さん、今回出てきた鬼が、千明姉さんのご先祖が使役したのなら、少なくとも古文書とかに、記さないのかな?」
「それもそうね」
「それはじゃな、その昔に鬼頭家に盗まれたからじゃ」
「「ええーー盗まれたーー」」
先の言葉を聞いて、驚く直哉とさくら。
「盗まれたと言っても、300年前じゃ」
「今じゃないのね、良かったわ」
「前鬼殿がその鬼の言う事を聞くのなら、もはやあやつの封印が、解かれたんじゃろう」
「サキ祖母ちゃん奴て誰の事?」
「災厄の鬼じゃな」
「「「災厄の鬼!!」」」
「その名を、ヴァサラと言う」
「「「ヴァサラ」」」
「ヴァサラ、そいつが、千明姉さんの相手と言うことですか?」
「ふむ、そうじゃな、千明今回の事件わしらだけの、問題ではすまぬぞ」
「どういう事?サキ祖母ちゃん」
「よく聞け千明、ヴァサラの封印を解いたのが、もし鬼頭家なら、あやつが直哉君やさくらさんの世界も、手に入れようとするはずじゃからな」
「「「えええーーー」」」
「どんだけ修一の父親て、何処まで、貪欲なのよ」
「姉さん人間て怖いね、以前京極が言ってたね、「フフ、流石だ、帝国華撃団、だが私を倒した所で、何も代わらんぞ、何故なら何れまた、帝都に悪意を持つ者が現れるだろう」
「
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