戦争とは外交の一形態である
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合のキャラクター解析になつかるからだ。
そんな彼に私は穏やかに語りかける。
「むしろこっちが聞きたいのですけど。
仮にも『戦争』なんて名がついているものに国家が絡まない訳ないじゃないですか」
魔術儀式として聖杯戦争を見るからその違和感に気づかない。
戦争として見た場合の聖杯戦争のまずさを。
「マスターとサーヴァントによる殺し合いだけだったら、警察に任せて我々が出ることはありませんよ。
ですが、第四次聖杯戦争によって冬木大災害が起こったとしら、あなたがたはどうします?」
その一言でモニターの中の彼ら彼女らは皆固まる。
冬木大災害はこの地に色々な影響を与える羽目になった。
彼ら彼女らの多くも身内等の親しい人をあの大災害で失っているのだ。
その原因が聖杯戦争にあるなんて知りもしなかったのだろう。
いや。
知っているっぽい顔を見せたのが二人。
遠坂凛と間桐慎二か。
この二つの家は聖杯戦争の御三家として長く聖杯戦争に関わっている。
多分出るだろうと私は判断していた。
「その話は本当なのか?」
呟くように声を出したのは衛宮士郎。
その顔には動揺が見て取れる。
先の聖杯戦争の勝利者である衛宮切嗣から何か聞かされていると思ったが、モニターの様子からして何も聞かされていないみたいだ。
「こういう場所を設けて、嘘がつけるのでしたらこっちも幸せなんですけどね。
さてと。
今、FAXを送りました。
最低限のことはそれに書かれているのでご確認を」
こちらで掴んだ聖杯戦争の概要。
おそらくは、情報精度としてはかなり薄いものだがそれを食い入る様に見たのは衛宮士郎一人のみ。
間桐桜と沙条綾香は目を通したが表情は変わらず、遠坂凛と間桐慎二の二人はさっと目を通しただけで書類をテーブルに置いた。
「長くなりましたが、前置きはこんな所で。
本題に入りますね。
今からFAXするものに参加者全員に一枚ずつ渡るようにして目を通して下さい」
続いて送られたFAXを見た五人がそれに書かれた文字を読む。
意味がわからないという思いをこめて。
「「「「「聖杯戦争参加表明書ぉ!?」」」」」
「はい。
我々は聖杯戦争そのものを止めたり介入するつもりは基本的にはありません。
とはいえ、我が国の中でこんな殺し合いが行われているのを黙ってみているつもりもありません。
ましてや、今回の聖杯戦争の参加者には未成年が加わる可能性がある以上はね」
私の説明に遠坂凛と間桐慎二が苦い顔をする。
その顔を見て出るつもりだったと確信する。
「そんな未成年を殺人犯にさせるつもりもありません。
ですから、参加する場合は保護者のサイ
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