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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic1-F移ろいゆく季節〜The First Secret〜
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スカラボに居る内でのお菓子などは、ウーノさんやドゥーエさんがお皿に盛ったものしか食べない。じゃあ誰が?って考えたところで「セインね、間違いなく」ドゥーエさんが呆れた声でそう漏らした。
「あー・・・」
言われてみれば、って納得しちゃう私。私がウーノさん達からのお願いで、日本のお菓子をお土産として持って来ることがある。なんでもこっちじゃ見たこともないのに美味しい物が多くて、こっちで再現したいということで。だから色々と持って来るんだけど・・・
――うんめー! このデカカツってやつが特に!――
駄菓子の定番、デカカツを特に気に入ったセインが食べながらスカラボ内を歩き回ることが多くなった。ドゥーエさんが摘み上げてるデカカツの空き袋が何よりの証拠。ドゥーエさんはくしゃくしゃと空き袋を丸めて制服のポケットに入れながら「叱っておくわ」ちょっと怖い声色でそう言った。
「えっと、あ、お茶とコーヒー美味しかったです、ごちそうさまでした」
「お粗末さま。それじゃあ私は――」
ドゥーエさんがそこまで言い掛けたところで、ビィービィー!って警報が鳴り響いた。私がスカラボに通うことになってから約5年の中で初めてのことだから「え? え、なに・・・!?」うろたえる。
「っ! ・・・良い機会ね・・・。すずか、あなたも来て!」
「え、は、はい!」
ドゥーエさんと一緒に開発室を出て応接室へと向かう。そこにはドクターやウーノさん、三女のトーレさん、四女のクアットロさん、五女のチンク、六女のセイン、スカリエッティ家が勢揃いしてた。
「すずか君も来てくれたのかい?」
「あの・・・」
どういう状況か判らないからどう答えて良いのか迷う。そんな私に「とりあえず座りましょう」ウーノさんがソファに座るように勧めてくれた。言われるままにソファに座ると、テーブル上にモニターが展開された。表示されてるのは白衣を着たお爺さんなんだけど、なんか表情から狂気を感じる。
「彼の名はヘンリー・ヨーゼフ・リー・メンゲレ。通称はプロフェッサー・ヘンリー。かつては次元世界に名を馳せた生物学、特に遺伝学などの権威だったんだが、少し前に広域指名手配を受けてしまった」
「管理・管理外世界問わずに特別なスキルなどを有した子供たちを拉致、もしくは高額で買い取り、そのスキルを再現できないかを研究するため人道に外れた実験を行っている犯罪者集団です。すでに何人もの犠牲者も出ていて、死を免れたとしても再起不能状態だったりするとのことです」
ドクターとウーノさんからそう伝えられた。プロフェッサー・ヘンリー。吐き気を催すほどの悪党だった。セインまでもが「うわっ、絶対に許せないね」怒りを露わにした。だけど、こう言った人たちを取り締まるのは次元航行部に所属してる局員た
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